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保守の低レベルを示す一記事

 ライブドアニュースに「日の丸反対衣装の教師 ネットでは処分妥当が圧倒的」という馬鹿な記事が載っていた。

 どこが馬鹿かというと、一つにはネット世論を2ちゃんねるに代表させていることだ。例えば、自民党総裁選の時、ネット世論では、安倍支持は少数で、麻生支持が多数であった。ところが、安倍政権発足当初の新聞などでの支持率は7割というものもあるほど高かった。この場合のネット世論は、まったくの少数派で偏ったものだったのである。

 処分不当を訴えて、それが高裁で否定された女性教諭は判決前、「日本をファシズム社会へとゴウ音をたててひっぱっていこうとしている」と語ったという。この主張について、この記事の作者はどう考え、判断しているのだろうか? 全体を読めば、そういうことはないと考えているようだが、その根拠は何なのかが明らかではない。

 たぶん、ネット上でひろったいくつかの意見に自らの考えを代弁させているのだろう。

 例えば、「この人にとっては年に何回かある思想の表現の場でも、生徒と保護者には一生に一度の門出の場」「こういう『力の入れ所』を間違っている大人が多いことに大人として呆れます。要するに、『教育の門を晴れてくぐってくる入学者を祝福する』意図よりも、自己の主義主張を押し出したかったのでしょうね」という意見をただ引用しているが、「生徒と保護者にとって一生に一度の門出の場」という認識を問うことをしていない。そして、力の入れどころを間違ったのは、都教委の方なのである。これはしかし、石原都政がレームダック化するなり、都知事選で落選すると、大きく変わるものでしかない。広島もそうである。一生に一度の門出も場で、旗はこうかかげろとか君が代斉唱では、声を大きく出せとか、いろいろと官僚主義的な形式主義を持ち込んで、異様な緊張状態をつくりだしているのが、都教委の異常さなのである。それまでやらなかったことを、導入しているのだから、「一生に一度の門出の場」を混乱させたのは、都教委の方なのである。それに、来賓だのの退屈な挨拶を長々と聞かされる式典を、ほんとうに好きな人は多いのかね?

 「なんでこういう教師は教え子の式典ぶち壊したがるのかね」「教師が学校の行事で政治活動だろ?懲戒解雇でいいじゃん。普通、会社で政治活動したら解雇だよ?」「入学式に自己主張とはどっかの成人式みたいだな」。

 これらについても、きっちりと批判的に扱わないで、ただ引用だけしている。普通は、会社で政治活動しても解雇ではない。それなら、会社上層部が、有給で、選挙活動を支援している建設業では、労働者がいなくなってしまう。公務員の方が、政治活動を規制されているのである。教師の場合は、政治的身分なので、法律や政策が、労働条件を左右するので、業務上のことと政治・政策上のイシューが切り離せず関係しているのである。それから、民間企業の解雇権には法律的その他の制約がかかっていて、好き勝手に会社の都合だけで解雇できるわけではない。こういう明確に間違っていることを並べている文章を読むといらいらしてしまう。

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雑文」カテゴリの記事

コメント

 モグラ叩きにたたかれたモグラ同然の人間がそれだけ沢山いるんでしょうね。
 そしてそれが当たり前と深く考えない人間がはびこって、偉そうに自分はものごとをよくわかっているかのようにものを宣うから余計に困るんですね。
 学校で一体何を学んできたかもう一度反省して欲しいものですね。手先にしかなれない人間、自分で自立的に人とはどういう生き物か考えられない人間が増えてきている証拠ですね。
 やはりそんな人間の住む我が国は、USAの属国にしかなれないのかもしれませんね。

投稿: まほろば | 2007年1月10日 (水) 09時21分

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