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イスラエルは一方的停戦を宣言したが、戦時は続く

                              Gaza_blood_by_aglash      ロイター通信が伝えたところによると、17日イスラエルは、18日午前2時(日本時間午前9時)をもって一方的にガザへの攻撃を停止すると宣言した。それに対してハマスは、攻撃の続行を表明している。

 16日、イスラエルのリブニ外相とアメリカのライス国務長官は、武器密輸を封じるために情報共有などの措置を取る覚え書きに調印した。イスラエルは、アメリカの支援を取り付けたことと20日にオバマ新大統領の新政権が発足するのを前に、様子見に入ったものと思われる。

 この停戦について、17日の当ブログ記事にコメントを寄せていただいているが、そこで、「イスラエルが一方的な停戦をして、軍が短期間駐留するという。合意の停戦はハマスを正当な政権と認めてしまうから受け付けないと。侵攻を仕掛けた理由とする数々の嘘が明らかにされて来たこの数日でハマスを表にだすとイスラエルの非正当性がはっきりするからだろう。イスラエルは虐殺を正当化するために、一方的に停戦して、ハマスをガザの中で処分してハマスの主張する声を抹殺し、ハマスが一方的に悪いという世界世論を何かしらの理由を創りながら形成していくのだろう。彼らの世界的なマスコミネットワークと政治力で。パレスチナ人の生きる権利を認めず、イスラエルの従順な奴隷としか認めないという、このようなことが許される世界でいいのだろうか。そして、国連も国際法も人々の声も力が及ばず、世界のリーダーがそれに沈黙している」と述べられているが、そのとおりだと思う。

 この間、数々のイスラエルの不当性を暴き、パレスチナ側に立って、有意義な情報を発信し続けてきた「パレスチナ情報」に、早尾貴紀さんは、18日、イスラエルによる一方的停戦宣言に対して、「「一方的戦闘行為停止」は「攻撃継続」に等しい」として、以下のように述べている。

 「イスラエル軍が駐留を続け、封鎖も継続するというのは、見た目の戦闘行為の一時停止ということにすぎない。「停戦」などではけっしてなく、「攻撃の継続」「軍事行動の継続」にほかならない」。

 去年6月からの停戦中、ガザを封鎖し、ガザを兵糧責めにして、ハマス戦闘員だけではなく、ガザの住民全てを人道危機に追い込んできたことも、イスラエルにとって「戦争」だったのであり、軍隊が直接武器を使用する戦闘は停止しても、ガザの人々の肉体や精神を弱らせる長期戦は継続するということだ。

 イスラエルは、自治政府の建物、モスク(イスラム社会では、モスクはたんなる宗教施設ではなく、門前町を伴い、そこからの喜捨を貧困者に再分配する福祉的な機能も持っている)、学校、病院、食糧保管庫、等々、ガザにおける社会インフラ、自己統治の物的基盤、精神的な拠り所、教育、医療、その他、ガザの人々の自立を支えるようなものをことごとく破壊した。イスラエルの狙いが、ガザにおけるパレスチナ国家の基盤になりそうなところを破壊して、パレスチナ人が自決できないようにすることにあることは明らかである。そういう攻撃は、ガザの占領、ガザの封鎖、ガザの実効支配という形で、継続される。早尾さんが言うとおり、「問題はイスラエルのパレスチナ「占領」だということは、戦闘停止が戦略的に宣伝されているいまこそ、繰り返しておく必要がある」。

 元レバノン大使の天木直人氏は、「正義のない状況下で何を誇りに生きるか」と題するブログ記事で、パレスチナ問題解決に対する駐日イスラエル大使、ファタハ代表、ハマス代表の三者の言い分を載せた18日の『朝日』の「耕論」の記事を紹介し、「パレスチナ問題は遠い世界のことではない。私たちの身の回りに無数に存在する絶望的な不正義、不条理を前にして、自分はどう生きていくべきか、その悲しいまでの根源的な問いを、幼い子供達が流す無辜の血と涙とともに、私たちに問いかけているのである」書いている。

 このように問うことは、哲学の本来の役割であった。つまり、人類が哲学を必要としたのは、人々の現実生活上、こうした問いを考え、判断することが、共同的必要事だからである。近代以降、ことに西欧において、学問が、社会から自立し、離れてしまってから、こういう生活や社会との関係を離れて、純学問化、近代科学化してしまったのである。その結果、哲学は、象牙の塔の中に閉じこめられ、一般の人々の生活関心と離れてしまったのである。敗戦後の混沌とした時代状況の中で、哲学者西田幾多郎の全集がよく売れた時期があったという。買った者の中には、商店で働く丁稚のような層もいたという話もある。哲学はこういうものだったのである。

 今のガザの人々にとっては、『コーラン』が、「身の回りに無数に存在する絶望的な不正義、不条理を前にして、自分はどう生きていくべきか、その悲しいまでの根源的な問い」に応えるものとして読まれているのではないだろうか。

 INTERNATIONAL SOLIDALITY MOVEMENTのHPhttp://palsolidarity.org/ には、ガザ近郊のTel al-Hawaアル・テル・ハワから、恐怖から逃れるために、ガザのAl Quds hospitalアル・クズ病院へ避難してきていたAl Batranアル・バトラン一家の9才の娘Haneenハヌーンが、イスラエルの狙撃兵によって頭部と腹部を撃たれ、病院で死亡した事件について報道している。この病院は、こうした避難民の避難場所となっており、イスラエル軍は、それを意図的に狙って攻撃したことは明らかである。この日、イスラエル軍は、この病院に砲撃を行い、そして、無差別に狙撃したのである。そして、非戦闘員の避難民の幼い少女が犠牲になったのである。

 これは、ガザへの無差別攻撃、しかも、病院を攻撃するという国際人道法への違反行為であり、パレスチナ抹殺攻撃でなくてなんだというのか? そして、このような明確な国際法違反を許している今の国際社会は、力のある者によって牛耳られるだけの、正義のない無力な存在になっているのだろうか? そうであってはならないということを行動で示すこと、その力によって、世界を変えていくこと、それは、個人間で普通にある正義の感覚、そして友愛の感情、そういうものが、力を発揮できるようにすることだ。哲学の役割は、本来そういうものであった。それを近代アカデミズムの狭い世界から解放して、社会的な哲学機能として再生することもそれに一つの役割を果たすことにつながるだろう。

 AMLに関西での行動の案内が載っていたので転載します。

皆様

役重です。
イスラエルは「一方的停戦」を宣言しましたが、ガザから
撤退もしていなければ、封鎖の解除もしていません。
つまり、自体は何も変わっていないということです。
イスラエルに対する国際的な圧力をさらに強めていきましょう。
以下、関西方面の方、ご参加くださいませ。

【転送・転載歓迎】

┛┛┛┛┛┛┛パレスチナの民衆を殺すな!!┛┛┛┛┛┛┛

許すな! イスラエルのガザ侵攻 1・22緊急行動 in 関西

┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛


イスラエルのガザ侵攻に対する非難の声が高まりつつありま
す。しかし、1200人以上の犠牲者を出しながらもなお、
アメリカを中心とする国際社会の動きは鈍く、イスラエル軍
の撤退、および、ガザの人々を苦しめている封鎖の解除は実
現していません。

私たちは、イスラエル軍による虐殺行為の中止、ガザ地区の
封鎖解除、そして、パレスチナにおける公正な平和の実現を
広く訴える緊急集会とデモを行います。

イスラエルの戦争・占領政策を止めるためには、国際社会か
らの圧力、抗議の声を挙げていくことが不可欠です。より多
くの方の結集を!!

なお、参加される方は、キャンドルやプラカード等、街頭や
メディアにアピールできるものをご持参頂ければと思います。


日時 ● 2009年1月22日(木) 午後6時集合
~午後7時頃デモ出発(7時45分頃大阪市役所前解散)

会場 ● 扇町公園
(地下鉄「扇町」2番出口からすぐ。環状線「天満」から西
へ徒歩5分)

集会内容 ●
ガザ現地からの映像紹介
参加団体・個人からのアピール・行動提起

主催 ● 許すな!イスラエルのガザ侵攻1・22緊急行動
実行委員会

【呼びかけ団体】
アジア共同行動・京都
ATTAC関西
アムネスティ・インターナショナル日本
沖縄とともに基地撤去をめざす関西連絡会
釜ヶ崎医療連絡会議
釜ヶ崎パトロールの会
関西共同行動
神戸ラブ&ピース
「しないさせない!戦争協力」関西ネットワーク
ジュビリー滋賀
全国労働組合連絡協議会大阪府協議会
全日本港湾労働組合関西地方大阪支部
全日本建設運輸連帯労働組合近畿地方本部
日本キリスト教団大阪教区社会委員会
パレスチナの平和のための関西連絡会
パレスチナの平和を考える会
反戦と生活のための表現解放行動
反戦・反貧困・反差別共同行動実行委員会(京都)
フレンズ オブ マーシー・ハンズ
辺野子に基地を絶対つくらせない大阪行動
RAWAと連帯する会

【連絡先】

「しないさせない!戦争協力」関西ネットワーク
tel: 06-6364-0123(中北法律事務所)
fax: 06-6364-5247

パレスチナの平和を考える会
tel; 06-7777-4935(共同オフィスSORA)
fax: 06-7777-4925

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