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被災外国人のための緊急チャリティー

 相変わらず、福島第一原発の事故は予断を許さない状態が続いている。そのために、この事態はなかなか終わらないので、そのストレスがたまり続けている。そこが地震被害だけとは違う点である。

 ストレスの原因は言うまでもなく放射能汚染で、それはたとえここで事故が終息したとしても、何年も続く。

 そして、この異常事態に直面している人々、被災民はもちろん、作業員、自衛隊員、警察、消防などの関係者が抱えているストレスは相当のレベルに達しているに違いない。トラウマに悩まされるものも多く出るに違いない。ここで、無理に「冷静」になろうとすると、かえって精神状況は悪化するだろう。喜納昌吉の「花」という歌にあるように、「泣きなさい。笑いなさい」で感情を放出することで生まれる余裕で、持ちこたえられれば、デマに踊らされにくくなるだろう。そして、枝野も言っているとおり、東電はきちんと正確な情報を出すことである。

 在日外国人被災者のための緊急のチャリティーに参加してきた。新大久保のルーテル教会で行われたもので、歌手の庄野真代も一曲歌を歌った。被災状況の一端を知ることができたのと、今何が一番必要かということがわかった。地方で在日外国人の情報を一番持っているのは、地方自治体の国際交流協会などの組織だろうから、そうしたところから情報を得る必要があると思った。

 この事故は世界史的変化を呼び起こすような事態である。ドイツで反原発運動が25万人規模で起きたという記事もあるが、原発は安全といいつつ、中国もイスラエルも原発建設を停止した。日本の企業被害は大きく、大企業がつぶれる可能性もある。5万人ぐらいと思われる死者の規模からすると、今後、多額の支払いが発生する生命保険、損害保険会社は大変である。東電はもちろんだし、政府の支出も巨額となり、財源問題が深刻化することは必定である。

 まずは、被災者の救済が第一であり、原発事故の終息が大事であることは言うまでもない。それと状況が流動化していて、明日のこの社会や国家がどうなっているかがより見えにくくなった。したがって、国家主義的なオルタナティブなどの様々なオルタナティブが今後出てきて、それが人々の中で、非常態的な心理的精神状態の中で選択されていくことになる。その時、つまり、例外的状況下での選択を迫られる時に、通常的な意味での「冷静さ」は事態を好転させる力を持たないだろう。つまり、それは高踏的態度とか非情さとしか受け止められないだろう。そうした人のいうことを人々は真剣に聞かないだろう。緊急事態的な理性と感覚を早急に構築して、そうした主体の位置を占めることで、これを国家主義的オルタナティブへと持っていこうとする連中が占領しようとする管制高地をこちらが制しなければならない。

 事態は、新たな社会形成という課題へ我々を直面させている。原発に依存しない社会の在り方とか、農漁村のこれからの在り方、都市と農村との関係など、全般的な社会革命の課題を突き出しているのである。これにどうこたえるか、その回答をめぐる管制高地の争奪戦が行われるのだ。これにいかに勝利するのかが問われている。我々はしばらくは喪に服しつつ、同時にその闘いに踏み出さねばならない。それが、我々の弔い合戦である。
 

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