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2011年5月

6.25難民講座へのお誘い

 東日本大震災と福島原発事故の危機は進んでいる。

 電力会社・マスコミ・御用学者・政府が一体となった「原子力村」は急速に崩れ、かれらが布教し続けて来た「安全神話」は暴露されつつある。

 「安全神話」の神話たる所以は、「安全なんだから、特別に安全対策など必要ない」ということで、安全対策をすると、かえって、危険だと認めてしまうことになるので、何もしないことが安全さをアピールすることになるという逆説的な事態に示された。

 「安全なんだから、何もしなくていい」という言説は、コスト削減という利害が入って形成されたもので、それが神話化されていたということだ。これはこれで一つの道徳を形成していて、アダム・スミス以来の自由主義経済学の道徳論と共通である。

 おもしろいことに、露骨にこういう道徳の神話性あるいはイデオロギー性を示しているのは、『リバティ』という雑誌にある渡辺昇一の論文のタイトルに、累進課税は私有財産制を否定するものだという認識が示されていることである。累進課税の目的は、人々の多くの幸福を実現するためということであって、私有財産制はそれにプラスになる限りで社会道徳的に良いものだというにすぎないのに、渡部は、私有財産制を守ることそのものを主目的にしている。このような頭の転倒は、頭でっかちの悪しき性質としか言いようがない。感覚論を基本とする私のような唯物論者には、「この人どうかしてるんじゃないか」としか思えない。運命論者でもない限り、私有財産制が人々の幸福と矛盾し、人々を不幸に追いやるものでしかないとすれば、それを批判し、別の制度に置きかえることは当たり前のことであって、レトリック的にどう言いつくろうと、それが間違いであることは誰しも理解できようというものだ。

 「安全神話」もそうしたもので、「原発ありき」という電力・エネルギー政策があって、それを正当化するために、エセ学問が形成されていて、「考える」だの「分析する」だの「研究する」だのという動詞は名目化されていて、実践としてはまったく形成されていないのである。それに対して、政府やアカデミズムの中から、不当で、ねじ曲がった、誤った評価が加えられている。それは、金や権力を背景とした、不当で不正義な悪評価であって、そんなものを社会がいつまでも受け入れているわけにはいかないし、一定のタイムスパンで見ればけっして受け入れないものだ。それは朝日新聞の東電不信7割以上という数字が示した通りである。この連中が権威や権力を持っていると、我々の命が危ないのだ。

 かつて世のインテリさんの多くがかぶれた現代思想とやらのくだらなさは、あれこれレトリックをひねり出せば、「なにかが生まれるかも」、というような幻想を広めたが、結果的に見ると、これといったものは生みださなかったことに示されていると私は判断している。こうした危ない連中を変えられなかったどころか、野放し状態にさせてしまっただけではないか。しかも、その武器を自ら捨てさるように人々を誘導し、手も足も出ないという自縄自縛状態に追いやったのではないか。

 目の前にあって、網膜には写りながら、「神話」や神話的「観念」によって見えなくされているものを見えるようにするのが唯物論であるというのが私の唯物論観である。そうした領域の一つとして難民・入管問題がある。今の反原発運動の中で、こういう領域や東北問題、障害者問題などの具体性が無視されているように感じる。運動や運動参加者が自分たちのことばかりを気にしているのではないかと感じる場合もある。「国民」という概念が無吟味・無批判に使われている場合がある。

 6・11には脱原発全国100万人アクションがあり、これは大事なアクションである。そして、6月20日は世界難民デーである。その5日後の6月25日、以下の講座を行います。是非、ご参加を! 翌26日には、世界難民デー60周年記念集会・デモを、友人のSYIが呼びかけてます。右のリンクからかれらのブログへ行って告知を見て下さい。そちらもよろしく!

 忘れるところでした。直近、6月4日に、難民を支援し連帯する会は、以下の難民の医療費のためのチャリティーコンサートを開催します。こちらもよろしく。

難民の医療費支援のための

チャリティーコンサート

 

ぜひ、御参加下さい。

 東日本大震災では、全国のフツーの庶民が、おカネで、体で、被災地に優しい援助を届けています。

 皆さん、その優しい心を、母国の政治的迫害をのがれ、日本政府に難民認定を求めて来ている難民の方々にも、少しだけ分けてあげていただけませんか?

 在日難民の多くは、難民認定のための裁判をやりながら、厳しい生活に耐えなければなりません。とりわけ医療費が重い負担になっています。

体調を崩す人や、慣れない仕事でケガをする人も多いのですが、健康保険がないために、病院に行くのもままなりません。支援者にとっても、医療費や薬代の支払いは、しんどい負担です。

そこで「難民を支援し連帯する会」は、難民の医療費の支援のためのチャリティーコンサートを開催することになりました。気楽に音楽ライブを楽しんでいただきながら、少しカンパをいただけたら幸いです。

 6月4日(土) 1時半~4時半(1時開場)

 ★音楽堂anoanoJR山手線大塚駅から徒歩5分。東京メトロ丸ノ内線新大塚駅から徒歩8分)

大塚駅南口改札、新大塚駅改札に、案内人がいます。

 ★ピアノ弾き語り サカイマナブさん

(上を向いて歩こう、川の流れのように、ビリー・ジョエル、ジョン・レノンなどのカバー曲、ほか、お楽しみに)

★バンド演奏やタイコ演奏も・・・

 参加費1000円(会場費500円+カンパ500円)  難民の方は無料

 主催:難民を支援し連帯する会 

音楽堂 ano ano豊島区南大塚1-49-2ハイムデルムンド103号 TEL03-6273-7024
JR山手線大塚駅南口から徒歩5分(南口改札を降り、吉野屋を通り過ぎ信号を渡って、右へ、パチンコ屋、CD本屋を通り過ぎ、サンクスを通り過ぎ、喫茶店コロラドを左へ、同じビル1階)

東京メトロ丸ノ内線新大塚駅から徒歩8分(南大塚通りをJR塚駅方面へ、巣鴨信用金庫のある交差点を右へ、プラタナス通りを左、薬局の前を過ぎ、喫茶店コロラドを右へ、同じビル1階)

 

              6・25難民講座へのお誘い

 日本には、今、多くの外国人が、祖国や地域での政治的などの理由による迫害や弾圧を逃れ、難民認定を求めてやってきています。日本政府は、難民条約を批准し、1981年に出入国管理法(入管法)を改定して出入国管理及び難民認定法という名前に変え、難民の受け入れを表明しています。
 今、エジプトや中東・北アフリカなどで、民主化闘争が激しくなり、アフリカに関心が高まっています。民族間の虐殺事件があったルワンダと似た民族構成のブルンジからの難民やナイジェリアからの難民も日本に来ています。
 当会が支援してきたエチオピア難民の女性は、長い運動の結果、高裁が難民認定を法務省に求める画期的な判決が出され、法務省が控訴を断念したため、ついに、難民認定を勝ち取りました。多くの皆さんの支援のおかげです。その経験から、私たちは、難民問題の背景の理解が重要であることを痛感しました。
 今回は、ブルンジなどアフリカのいくつかの国での難民発生の背景に焦点を当てます。共に難民問題の理解を深めましょう。

テーマ:アフリカ―ブルンジ等の難民発生の背景

日時:2011年6月25日(土)13:00~17:00
場所:新宿区立元気館
(東京都新宿区戸山3-18-1 電話:03-3202-6291)
資料代:500円(難民は無料)   

    難民を支援し連帯する会

 

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