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九電やらせとレーニン

 以下の記事は、すでに死んでいるこの国の「なれの果て」を象徴する出来事である。

 対照的なものを示しているのが、アクセリロードとスターリンによるレーニン評である。

 今、レーニンの『なにをなすべきか』をその前後の文章と共に読み直しているところであるが、そこで、従来のレーニンの『なになす』を意識性=計画性の強調と読むだけでは見逃されてしまっている単純なことがそこに明確に言われているということに気づいた。なんのための意識性=計画かという点で、レーニンは、自然発生性を発展させるという目的を明確に述べているということである。その方法をめぐって、「過程としての戦術」か「計画としての戦術」か、「経済闘争そのものに政治性を与える」のか「政治意識を外部から持ち込んで政治闘争を発展させる」のか等々の対立が生じたのである。それは、自然発生性を高め、人民の闘いを発展させる方法をめぐる対立だったのである。どちらが正しかったかは、歴史が証明する通りである。レーニンが正しかったのだ。経済主義の行きつく先を今、われわれは「連合」労働運動の姿に見ることができる。経済主義的に労使一体となって原発推進をする電力労連を見よ!

 レーニン25歳の時。アクセリロードは20歳年長であった。アクセリロードは、こう書き残している。


 私のまえに腰かけていた若い同志と、私がスイスでたまたま交渉をもったことのある人々とのあいだに深い差異のあることが、おのずから眼にうつったのである。グロソフスキー某などはなんの学識もなしにヴィルナからやってきたが、学ぶことは自分の威厳をさげることだと考えていた。ところがウィリヤノフ(レーニン)は、うたがいもなく才能をもち、自身の思想というものをもっていながら、同時にその思想を吟味し、学び、他人がどのように考えているかを知ろうとする用意のあることをもしめしていた。
 彼には、うぬぼれや虚栄心の気配はみじんもなかった。彼は、ペテルブルグでの文筆活動が相当にうまくいっており、すでに革命的サークルのあいだで、いちじるしい影響をもつようになってることについては、私に話さえしなかった。彼は、事務的に、まじめに、同時にまた謙虚に身を持していた(レーニン全集第5集「研究のしおり」10ページ)。

 スターリンのレーニンとの初対面の時の印象である。
 

……私はわが党の山鷲にあうのに、偉大な人間に、政治的にばかりでなく、必要とあらば、肉体的に偉大な人間にあうように期待していた。……だが、中背よりもひくく、文字どおりになに一つとして普通の人間とちがっていない、ごくありふれた人間をみたとき、私の幻滅はどんなだったであろう……
 あとになってやっと、私は、レーニンのこの質朴さと謙譲さ、目だたないようにあろうとする努力、いずれにせよ、目につかず、自分の高い地位を強調しまいとする努力、―この特徴が、新しい大衆の、すなわち人類のもっとも深い『下層』の素朴なごく普通の大衆の、新しい指導者としてのレーニンのもっともすぐれた一面をあらわしていることを理解したのである(邦訳『スターリン全集』第六巻、六九―七〇ページ)。(同11ページ)

 自惚れ屋で、威張っていて、目立ちたがりで、「自己中」のレーニン批判者をいろいろ見てきたような気がするが、かれらを信用する気にならないのは、こういう性格がレーニンの書いたものにはっきりと刻みこまれているからだろう。

 九電には、それと正反対の性質が刻み込まれているのを、誰もが感覚的に掴むことができる。「お前はすでに死んでいる」と外から教える「外部注入」が必要だ。

九電やらせ指示2300人閲覧、子会社4社で

  原発
  九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)2、3号機の再稼働を巡る「やらせメール」問題で、九電から県民向け説明会に、再稼働に賛成するメールを送るよう指示された子会社4社(いずれも福岡市)の社員計約4400人のうち、少なくとも約2300人が指示メールの内容を閲覧していたことが7日、九電の社内調査でわかった。九電は、3事業所(玄海原発、川内原発、川内原子力総合事務所)の社員を含めて、実際に何人が説明会に投稿したのか、調査を進めている。

 九電によると、原子力発電本部の課長級社員が6月22日と同24日、子会社4社の原子力部門担当者に対し、再稼働への賛成メールを送るよう指示。担当者は自社の社員に呼びかけ、計約2300人に届いたという。この担当者はいずれも九電本体の出身者だった。

 子会社の一つ、西日本プラント工業によると、社内のイントラ掲示板で呼びかけ、23~24日の2日間に、全社員の6割に当たる1404人が閲覧したという。同社は「九電から指示を受けたという認識はなく、当社も社員に対するお願いとして掲示しただけ。仮に社員が自分の意見を説明会に送ったとしても、『やらせ』と言われるのは心外。ただ、お騒がせしたことは反省したい」としている。
(2011年7月8日 読売新聞)

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