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11・11経産省包囲は大成功した。テント村を守ろう!

 経産省前テントは、11月11日で一月を超えた。その間、多くの人々が、テントを訪れている。福島からの女性たちの座り込みも多くの人々の参加で成功し、それに続く、全国の女性たちの座り込みも無事成功した。晴れの日、雨の日、寒風が吹く日、暖かい穏やかな日、等々と天候は移ろいでいるが、原発再稼働阻止、全原発廃炉、東電・経産省・学界・マスコミの「原子力ムラ」の責任追求、避難の権利、補償を求めるテント村の闘いは、一貫して熱い。

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                     女性たちの座り込み行動で縫い合わせていた布が掲げられている

 それに対して、当初、あまり反応を見せなかった経産省の役人たちが、ついに、いらだち、あせりを見せ始めた。役人に示唆された右翼(どこかから金をもらっている金目当ての右翼)が再三再四テントに押しかけて来くるようになった。そして、警察権力は、現場をコントロールしようとし、テント撤去や弾圧の機会をうかがい、介入を繰り返している。テント側は、非暴力不服従で、忍耐強く対応しているもようである。11・11経産省キャンドル包囲行動は、冷たい雨が降る中にもかかわらず、1300人(主催者)が結集し、完全に経産省を人間の鎖で包囲し、大成功した。翌日には、経産省の手でテントの周りに鉄の鎖が張られた。まさか、人間の鎖に対抗して、鉄の鎖でテントを包囲する報復というわけでもあるまいが。この報告を聞いて、マルクスの言葉、「プロレタリアートは鉄鎖以外に失うものを持たない」をおもわず思い出した。

 経産省の役人に示唆された通り、右翼は、原発問題が何かをまったく理解していないまま、ただ「国有地の不法占拠だ」と繰り返すのみだというから話にならない。しかし、右翼の中にも脱原発派がいて、反原発デモを行っているというように、保守・右翼もこの問題では割れている。経産省前テントには、宗教団体なども訪れ、脱原発での連帯を表明しているそうだ。福島の女性たちの座り込み以来、一時ずいぶん減っていた原発関係の報道もこの間多少増えた。そこで、忘れてはならない問題がある。それは、原発事故の責任は誰にあり、その責任を取るべき人間、取るべきところが、未だに責任を取っていないという社会正義の問題である。まずなによりも事故の最大の責任者は東京電力である。その経営者への責任追及は、株主による提訴というかたちで続いているが、東電の責任を追求し、社会正義を実現することが必要である。それを追求しもしないで、経産省側に立ってテントを攻撃してくる右翼は正義に反している。恥を知れ! 

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           「原子力ムラ」の原子力安全・保安院の建物も包囲

 しかし、11・11の1300人での経産省再包囲(9・11以来の)の成功は、経産省に対して、大きなプレッシャーをかけたことは間違いなく、テントの鉄鎖による包囲はその現われととらえるべきである。それと合わせて、野田政権の支持率は急落していて、それも、経産省にダメージを与えていることは疑いない。そして何よりも、テントを見守り、支えている多くの支援者がいて、呼びかけに応じて、テントにかけつけてくるということが大きい。見えない支援者のネットワークがあって、それが陰に陽にテントを支える力となっている。全体的な力関係では、11・11経産省包囲の成功によって、今はテント側に有利になっている。だからこそ、経産省も右翼もあせって性急に行動を起こしたのだろう。しかし、その論理は見事に官僚的で、「国有地につき、関係者以外の立ち入りを禁ず」というものである。国有は官僚所有ではない。また、関係者とは誰かが定義されていない。関係者を定義する(規定する)のは、経産省の官僚であり、それは裁量権に属すというのが官僚の考え方である。しかし、裁量権は、法文上に規定のない官僚独裁権であって、超法規的力なのである。こうして、経産官僚は、独裁者としての官僚の本質を示すことで正体を現したのである。こうして、テント村は原発事故の責任の所在の一つである官僚の独裁の実態を実践で暴露したことで、かれらの責任性を明確にしたのである。関係者とは、官僚にとって都合のいい人たちのことであり、それは「原子力ムラ」の住人たちのことである、というふうに。

 

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         9月11日から開かれている「テントひろば」も人間の鎖でつながれた

 まもなく寒い冬となり、やがて春となるが、3月11日は、震災と原発事故から一周年である。そこで、様々なイベントや行動が行なわれることになるだろうが、その時に、「原子力ムラ」の住人たちは、大した責任を取らずにすんでほっとして、旧来の諸関係がそのまま復興すると思っているかもしれない。しかし、それは甘い。ソ連では、チェルノブイリ原発事故後、体制が崩壊した。私は、現体制の基本的価値とはまったく合わなくなっている人間だが、前よりもだいぶ楽になったように感じるのも、大きな転換が深いところで起っているからだろうと思っている。今年は、世界中で、デモなどの行動に参加した大衆の数が記録的な数に上り、レコードになるだろうということを誰かが指摘しているという話を聞いた。たぶん、日本だけでも記録的な数であるに違いない。その兆候は数年前からあったが、それにしてもこれほどとは驚きだ。

 ただ、それを継続的に発展させ、持続させ、深化させ、拡大させるには、思想的深化が欠かせない。そして、テント村を守り抜き、経産省・原子力安全・保安院、東電などの「原子力ムラ」の責任を追求し、脱原発、被災者への十全な補償をかちとること、そして、その拠点=場であるテント村を出来るだけ持続させる必要がある。

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