福島の精神的被害について、その他
丸山真男『現代政治の思想と行動』(未来社)、色川大吉氏『明治精神史』(講談社学術文庫)、『明治の精神』(筑摩書房)、『明治の文化』(岩波書店)、『東北学』2010年に入る。
友常勉氏『戦後部落解放運動史』(平凡社)の最初に、わたしが第2の故郷と思っている東九条のことがでてきて懐かしかった。ことに、わたくしが散逸しかかっていたのをコピーを取ってまわりに配った『九条思潮』のバックナンバーを取り上げられたことには、感謝したい気持だ。『九条思潮』には、東九条解放運動主体の形成史の一端も記録されている。これは是非とも残さなければと思いコピーを取ったのである。東九条松ノ木町40番地実態調査報告書のタイトルも、反対意見もあったが、『九条思潮』と決まった。そんなことも思い出した。もっとも、後の部分もあり、それはこれからである。
天皇制論3冊は、それぞれ、力の入った論を展開されており、天皇制論の内容については極めて豊富化されているということがわかった。そして、課題はどこかということも指摘されている。そこのところの解明も今は進んでいるはずである。どこまで到達したかという到達段階の確認と総括も必要だろう。
以下、WHOには文句があるが、福島の健康被害について、精神的被害についても述べているので、貼っておく。それと、警官不祥事があまりにも多いので、それも。ひどすぎだ。それと、沖縄での米兵のレイプ犯罪に那覇地裁が、9年と10年という懲役の判決を下したという記事も。このような事件の背後には、沖縄への米軍基地の集中、不平等条約と化している日米安保条約とセットにある日米地位協定の問題があるということをしっかりと認識しなければならない。
福島原発事故の心的外傷、がんリスクより大きく WHO(2013.03.01)
(CNN) 世界保健機関(WHO)は28日、東京電力福島第一原子力発電所の事故が健康に及ぼす影響についてまとめた報告書を発表した。少数の住民などについて、放射線を浴びたことにより特定の種類のがんにかかるリスクがわずかに高まったと指摘したほか、被災者の心的外傷にも言及している。
放射線の影響については、特に事故現場で対応に当たった若い作業員について、高濃度の放射性ヨウ素を吸入し、甲状腺がんの発症リスクが高まる恐れもあると予想した。ただし甲状腺は比較的がんにかかりにくく、こうした作業員にとっての全般的なリスクは低いと指摘している。
福島第一原発周辺の地域で放射線を浴びた子どもについては、一生のうちに白血病、乳がん、甲状腺がんを発症する確率が、一般に比べてわずかに高まるとした。
それ以外のケースについては、原発事故による疾患の増加は「検出可能な水準以下にとどまる可能性が高い」との見通しを示した。
報告書ではさらに、被災者の恐怖、不安、うつといった心理的影響にも焦点を当て、心身症や精神疾患に至る可能性も指摘した。放射線は目に見えず、どの程度影響があるのかも分かりにくいことから、こうした症状は深刻化する恐れもあると解説。被災者が偏見の目で見られ、一層厳しい状況に追い込まれる可能性にも言及した。
報告書をまとめるにあたり、調査員は被災者への面接調査も実施した。福島第一原発から40キロの距離にある福島県飯舘村は、約6000人いた住民が避難して、ゴーストタウンと化している。第2次世界大戦の直後から60年以上も同村に住んでいたというナカノ・ユキオさんは、同報告書の調査員に、仮設住宅での生活は厳しく、強い精神的ストレスを感じていると語った。
妻のマサヨさんも孤独感や高齢であることの不安を訴え、この状況であとどれくらい生きていられるか、毎日考えていると話した。
地震、津波、原発事故を一度に体験したことに加え、景気低迷も重なって、被災者の健康に複雑な問題が生じる恐れもあるとWHOは警告する。
事故発生から1年間の福島県の住民の被曝線量は、最も高かった地域で12~25ミリシーベルトと推計した。
米放射線医学会によると、これはCTスキャン(コンピューター断層撮影)検査を1回受けるのと同程度の線量だといい、たとえ25ミリシーベルトの線量を浴びたとしても、がんで死亡する確率が高まることはほとんどないとしている。
福島県内のそれ以外の地域では1年間で3~5ミリシーベルトと、X線検査を1回受けるのと同程度の線量だった。
WHOは、報告書は徹底調査を行ってまとめたとしながらも、原発事故の最終的な影響は、ずっと後になってからでなれば分からないとしている。
49歳警部補、女子大生を恐喝容疑 京都、身分隠し交際(2013年3月1日 朝日)
出会い系サイトで知り合い、交際していた女子大生(19)から現金5万円を脅し取ったとして、大阪府警は1日、京都府警亀岡署警務課の警部補・田中秀明容疑者(49)=京都市西京区桂徳大寺北町=を恐喝容疑で逮捕し、発表した。「間違いありません」と容疑を認めている。女子大生は約80万円支払ったと説明しているという。
捜査4課によると、田中容疑者は昨年2月、大阪府内の女子大生に復縁を求めて携帯電話でメールを送った際、「誰ですか」と返信されたことに立腹。「うそをついたので、民事裁判を起こす。2人の関係が両親にもばれる」などと脅し、訴訟依頼を取り消すための費用と称して、同12月20日に5万円を銀行口座に振り込ませた疑いがある。
田中容疑者はほかにも携帯メールで、「弁護士の調査で(女子大生の)住所が判明した」と脅したり、「弁護士への取り消し料200万円は、私が毎月10万円ずつ返している」とし、折半を迫ったりしていたという。女子大生は大阪府警に、5万円を振り込んだ以前にも、手渡しなどで複数回、現金を渡したと説明しているという。
84人盗撮容疑、巡査長を書類送検 警視庁(2013年3月1日 日経)
警視庁は1日、東京都内の量販店などで女性のスカートの中を盗撮したとして、田無署地域課の男性巡査長(31)を東京都迷惑防止条例違反容疑で書類送検するとともに停職3カ月の懲戒処分とした。巡査長は同日付で辞職した。
送検容疑は昨年10月、池袋や新宿の量販店で、バッグに隠した小型カメラを使い、84人の女性の下着を動画で撮影した疑い。警視庁によると、巡査長は通勤の電車内などでも盗撮を繰り返し、職務中に撮影していたこともあったという。
一方、警視庁は同日、酒気帯び運転をして茨城県内で物損事故を起こしたとして、第9機動隊の男性警部補(58)を停職3カ月の懲戒処分とした。警部補は同日付で辞職した。
集団強姦事件、2米兵に懲役9年と10年 那覇地裁判決(2013年3月1日 朝日)
沖縄県内で昨秋あった女性への集団強姦(ごうかん)致傷事件の裁判員裁判の判決が1日、那覇地裁であった。鈴木秀行裁判長は、米海軍兵のクリストファー・ブローニング上等水兵(24)に懲役10年(求刑懲役12年)、同スカイラー・ドジャーウォーカー3等兵曹(23)に懲役9年(求刑懲役10年)を言い渡した。
鈴木裁判長は2人に「厳しい判決と思っているかもしれないが、被害者や裁判員の『県民としての感情』はもっと厳しい。裁判員と裁判官は、冷静に検討して判断した。自分の犯した罪に向き合ってほしい」と呼びかけた。補充裁判員も含めた8人の裁判員のうち、3人が女性だった。
判決によると、2人は昨年10月16日未明、帰宅途中の女性を共謀して襲い、地下駐車場まで連れ去って首を絞めるなどして強姦。首に約2週間のけがを負わせた。ブローニング被告は現金約7千円を奪った。
鈴木裁判長は「何ら落ち度のない被害者の苦痛は察するに余りある。同種の犯罪のうちでも比較的悪質な部類に属し、相当長期の実刑は免れない」と述べた。
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