中東

国境にリビア避難民殺到

 入管・難民問題をやっている関係で、エジプト民衆革命などの報道の中でも、以下のような記事が気になる。


国境にリビア避難民殺到 4万人がチュニジア入国待ち(朝日2011年3月2日)

【ラースジャディール(チュニジア東部リビア国境)=前川浩之、貫洞欣寛】リビアからチュニジア側に逃れる避難民が増え続けている。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、4万人が国境エリアで入国待ち状態。出稼ぎ労働者らを母国に帰す航空機などが不足しており、国連などは国際的な支援を訴えている。

 人数が多すぎるためチュニジア入管当局はパスポートチェックをやめた。それでも避難民が国境エリアに入りきれず、入境制限を始めた。このため、大勢がゲート前のリビア領内で野宿しており、ボランティアがチュニジア側から水やパン、毛布を投げ入れている状態だ。

 世界食糧計画(WFP)のシーラン事務局長は1日、国境を訪れて「(リビア危機で)最大50万人が影響を受ける。国際的な緊急事態だ」として、今後3カ月で3800万ドル(31億円)分の食糧を集中配布する緊急プロジェクトを始めたと表明した。UNHCRも国境から数キロ離れた避難民キャンプを1万人規模に拡大。だが、リビアのカダフィ体制が揺らいだ場合、傭兵(ようへい)たちが国境に殺到することも想定されており、国連は速やかな避難民の保護と帰還のための支援を訴えている。

 国際移住機関(IOM)によると、リビアから逃れてきたエジプト人やバングラデシュ人、ベトナム人らの出稼ぎ労働者たちを数百人単位でチャーター船や航空機で帰還させ始めているが、とても追いつかない状態で、各国政府に移動手段の支援などを訴えている。

 トリポリから逃れてきたエジプト人男性(23)は1日朝、国境にたどり着いた。3時間かけて人ごみをかき分け、ゲートを乗り越えてチュニジア側に入った。「国境前は全くの無秩序。チュニジアに入ってもどうすればいいのか何の説明もなく、いつ帰宅できるのかさっぱり分からない」と話した。

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イスラエル軍、再びガザを空爆

 イスラエル軍は、27日、ガザ南部、ハンユニスに空爆を加えた。地上部隊も越境して軍事行動を行った。

 ガザ南部、エジプトの国境地帯は、イスラエルが、エジプト側との地下トンネルによって、ハマスなどの武装勢力に武器が渡っているとして、警戒している地域である。

 このルートの破壊は、昨年12月27日の空爆から始まったガザへの軍事攻撃の重点目標の一つであった。しかし、その目標は達成できなかった。だから、イスラエルは、このような攻撃の機会を狙い続けることは疑いない。

 イスラエル政府は、オバマ大統領が、就任演説でも、その後の政策表明でも、ガザについて具体的な対策を打ち出さなかったことを、イスラエルの軍事攻撃を、オバマ政権が、暗黙の内に容認したと受け取っているのかもしれない。

 オバマ大統領の就任演説では、テロと戦う国際同盟の重要性が強調されているが、イスラエルは、アメリカにとっても最も強い同盟関係にある国の一つである。イスラエル政府は、その再確認のメッセージと受け取ったのかもしれない。

 この間、シオニスト・イスラエルのガザでのジェノサイドを鋭く批判し、行動を呼びかけてきたブロガーの一人、どすのメッキーさんが、ガザ報道に関するジャーナリズムの問題点を指摘して、批判している。この間のガザに関する報道のイスラエルより、アメリカよりの姿勢には、憤りを感じる。幸いなのは、ネット内で、現地からのガザの住民からの情報が多少なりとも、メールその他の通信手段で、世界に伝えられたことである。

件名: 【転送・転載歓迎】イスラエル再び侵攻、「ガザでジャーナリストは
再び過ちを犯した(前編)」
差出人: どすのメッキー
送信日時: 2009/01/29 0:02

 どすのメッキーです

 28日未明、イスラエル軍地上部隊が再びガザに侵攻を始めました。

 前日、イスラエル南部キスフィム検問所付近で、道路脇の爆弾が爆発しイ
スラエル兵1名が死亡したことへの報復で、ラファのエジプトとの境界に掘
られた密輸用トンネルとガザ南部の都市ハンユニスを空爆し、検問所を閉鎖
したといいます。

 ここで、わたし達が押さえておかなければならないのは、こうした報復に
国際法上正当性があるかどうか、ということです。パレスチナ人の武装組織
によるとみられる爆弾攻撃で被害が起きたにせよ、翌日に空爆を加えるとい
うのは、あまりにも拙速すぎる対応です。その爆弾が停戦後に仕掛けられた
ものなのか、そうだとして、それはパレスチナ自治政府、あるいはハマスが
組織的に行った結果なのか、それとも、個人や小規模の組織が行ったものな
のか、などなど調査するのが先でしょう。その上で、今は国連が現地の視察
も行っているわけですから、調査結果を国際機関に申し立てるのがルールと
いうものです。

 イスラエル人の犠牲が軽視されていいはずはありません。しかし、一人の
犠牲が起こったからといって、無関係の市民を巻き添えにすることが分かっ
ている空爆を行っていい理由にはなりません。集団的懲罰は、ジュネーブ条
約33条ではっきりと禁止されています。しかも、ガザのトンネルの復旧作
業に一般市民が携わっていたことをイスラエル軍が知らないはずはありません。

 停戦条件が双方で合意されていれば、イスラエルもここまで性急な攻撃は
できないかもしれません。しかし、今回の停戦は、双方の「一方的」攻撃停
止であるため、それを破るにあたって何の国際的合意も必要ありません。
「一方的」とはこういうことです。

 空爆はもちろん、インフラが徹底的に破壊され、復興のめどが立たないガ
ザを封鎖することは、個人でいえば未必の故意による殺人に相当します。イ
スラエル政府は「黙って殺されるままになれというのか」と反論するかもし
れません。そうしたら、こう答えるしかありません。「パレスチナはずっと
そうしてきたのだ」と。

 しかし、日本の血の通わないニュースを聞く多くの人々は、残念ながら、
ああ、またか、どっちもどっちという感想で終わってしまうのではないで
しょうか。

 先日、アメリカの主要メディアに公正な報道を求める運動をご紹介しまし
たが、NYタイムズの元中東支局長が、メディアの今の限界について、苦悶
する文章を書いています。その内容は、わたし達も共感させられるものです。

 長いので、また前後編に分けて紹介します。ガザ紛争を見る曇りを溶かす
一助としていただければ幸いです。


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ガザ、廃墟からの蘇生

 

Gaza_by_develse  ガザの停戦は続いている。

 CNNが、イスラエル外務省の匿名の関係者の話として伝えるところでは、18日から始まっているイスラエル軍の撤退は、20日のオバマ米次期大統領就任前に終わるという見通しだという。これは、この攻撃が、アメリカ大統領選、政権交代を見極めつつ、計画的に行われたものであることをうかがわせる情報である。

 国連の潘基文国連事務総長は、20日、ガザに入ることを表明した。ようやく、国際社会の目が、現地に届くということである。

 停戦後のガザ市内には、報道機関が次々と入って取材を始めている。

  BBCニュースは、イスラエルの三週間の攻撃後のガザ地区の再建には、何十億ドルもの費用がかかるだろうと、国連が警告したことを伝え、何千人のパレスチナ人が、家がなく、未だに水がないという状態にあることを指摘している。また、国連の人権担当のジョン・ホームズは、140万人のガザの人々を直接支援するのに、何百万ドルが必要だと述べたと伝えた。彼は、家が破壊されており、がれきの撤去が必要、下水が道にあふれている、医療と食糧がたくさん必要だ、不発弾も大きな問題となっている、と述べている。

 また、BBCは、ガザでは、電気は一日12時間以下の供給力という状態、10万人が移動が必要で、50の国連施設、21の医療施設がダメージを受けていると伝えている。

 パレスチナ中央統計局は、月曜日、4,100軒が全壊、 17,000軒がダメージを受けたこと、1,500の工場と作業場、20のモスク、31の警備施設、 10の上下水道施設がダメージを受けたことを指摘し、インフラのダメージ約2億ドル分を含めて、全体で、19億ドルを超える物的ダメージがあると見積もっている。

 破壊された社会インフラの再建。人道状態の改善。「生きさせろ」というガザの人々の声に応えること。

 ガザの人々は、この廃墟から、フェニックスのように蘇生する。

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ガザの停戦、だが、人道危機は続く

 

Your_voice_for_gaza_by_anitarupng    イスラエルが一方的な停戦を発表した翌日の18日、ハマスも即時停戦に入ることを表明した。

 イスラエルの停戦は、20日の米オバマ新政権の誕生前というタイミングをはかってのものとみられ、この攻撃が、事前に、アメリカの政治情勢を見極めた上での、計画された軍事作戦であったことをうかがわせる。

 イスラエルが破壊したガザの再建は、国際支援によって行われることになろうが、イスラエルは、オバマ政権の中東外交方針を見極めながら、しかし、それをできるだけ妨害しようとするだろう。ブッシュ政権に比べれば、オバマ政権は、より人権問題に敏感になるだろうが、オバマは、「親イスラエル」ロビーに、支持を与えている。だから、政権が代わっても、「親イスラエル」の立場はあまり変わらないのではないかと思われる。

 ハマスのハニヤ首相は、「われわれは侵略を阻み、敵は目的を達成できなかった」(19日、AFP/Mai Yaghi)と述べ、勝利を宣言した。そして、イスラエル軍の一週間以内の撤退を求め、停戦はその間の猶予であるということを述べた。もちろん、イスラエルは、すでに勝利宣言をしている。文字通り両者の言い分を足し合わせれば、この戦闘での敗者はいないことになる。ハマスの言うことは、ある意味そうである。ファタハが支配するヨルダン川西岸地区で、ハマス支持者が大幅に増えたからである。

 攻撃当初、ファタハは、ハマスにも責任があると述べてきた。しかし、ガザのPLO各派は、イスラエルの侵攻に対して、戦った。PLOは、今、ハマスを含むパレスチナ勢力の統一を呼びかけている。イスラエルが、ガザの次に、ヨルダン川西岸地区を攻撃し破壊しようとするだろうと、ファタハとPLOは危機感を強めているようだ。パレスチナ各派が、PLOの下に統一できるかどうかはわからないが、イスラエルの今回の攻撃が、パレスチナ人の統一を促す結果になったことは確かなようだ。イスラエルは、ファタハとハマスの分断をはかってきたが、その目論見はうまくいかなかったようだ。

 避難民の帰宅が始まっているが、ライフラインの多くが破壊されており、国際支援物資も、イスラエルが検問で厳しくチェックするなどして、スムーズに届かない状態にあるようで、それが十分に行き渡るには時間がかかりそうだ。だいいち、イスラエルはガザ地区から軍を撤退させるといっても、ガザの封鎖はそのままだし、国境管理もしている。ガザから徴収した税金もガザの自治政府に渡していない。そして今回、社会インフラを破壊した。自己統治の基盤を攻撃して打ち壊した。停戦にはなったが、いつまた戦闘が再開されるかはわからないという状態に変わりはない。

 パレスチナ問題は、戦前の主にイギリスの二枚舌政治に起因する国連のパレスチナ分割決議に始まっている。この国連決議に基づいて国連が承認する国家として、アラブの反対を押し切って1848年に建国されたのがイスラエルである。その後、イスラエルは、第1次から第4次の中東戦争で、国連決議が定めた境界を超えて領土を拡大し、さらに入植地を作って、パレスチナの土地を奪ってきた。国連が作った国家であるイスラエルが、今度は国連の意志に逆らっているわけである。それを支えてきたのが、国連を自国が自由にできる道具としか見ていないアメリカである。このような世界政治の不条理や矛盾の集中的な犠牲者とされたのがパレスチナ人であった。

 パレスチナ解放にとって一つの希望と言えるかもしれないのは、昨年12月27日の空爆開始以降、世界中で、何百万という人々が、イスラエルに抗議し、パレスチナに連帯する行動を起こしたことである。あるいは、シオニストが流すデマや情報操作を暴露し、真実を伝えるネットでの取り組みが、広がったことである。これだけ大規模なイスラエルへの抗議とパレスチナ連帯行動が起きたのは、はじめてではないだろうか。

 AFPによると、22日間の戦闘で、死者数は、1,300人を超えた。しかし、AFPが、「がれきの中から19日朝までに新たに子どもを含む95人の遺体が発見され」たと伝えているように、崩壊した建物などの中に埋もれている死者・負傷者がまだ多数いると思われ、犠牲者数は、これからも増えていくだろう。

 ガザ封鎖は続いている。ガザ地区の人道危機は続いている。

 WE ALL FOR GAZA!

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イスラエルは一方的停戦を宣言したが、戦時は続く

                              Gaza_blood_by_aglash      ロイター通信が伝えたところによると、17日イスラエルは、18日午前2時(日本時間午前9時)をもって一方的にガザへの攻撃を停止すると宣言した。それに対してハマスは、攻撃の続行を表明している。

 16日、イスラエルのリブニ外相とアメリカのライス国務長官は、武器密輸を封じるために情報共有などの措置を取る覚え書きに調印した。イスラエルは、アメリカの支援を取り付けたことと20日にオバマ新大統領の新政権が発足するのを前に、様子見に入ったものと思われる。

 この停戦について、17日の当ブログ記事にコメントを寄せていただいているが、そこで、「イスラエルが一方的な停戦をして、軍が短期間駐留するという。合意の停戦はハマスを正当な政権と認めてしまうから受け付けないと。侵攻を仕掛けた理由とする数々の嘘が明らかにされて来たこの数日でハマスを表にだすとイスラエルの非正当性がはっきりするからだろう。イスラエルは虐殺を正当化するために、一方的に停戦して、ハマスをガザの中で処分してハマスの主張する声を抹殺し、ハマスが一方的に悪いという世界世論を何かしらの理由を創りながら形成していくのだろう。彼らの世界的なマスコミネットワークと政治力で。パレスチナ人の生きる権利を認めず、イスラエルの従順な奴隷としか認めないという、このようなことが許される世界でいいのだろうか。そして、国連も国際法も人々の声も力が及ばず、世界のリーダーがそれに沈黙している」と述べられているが、そのとおりだと思う。

 この間、数々のイスラエルの不当性を暴き、パレスチナ側に立って、有意義な情報を発信し続けてきた「パレスチナ情報」に、早尾貴紀さんは、18日、イスラエルによる一方的停戦宣言に対して、「「一方的戦闘行為停止」は「攻撃継続」に等しい」として、以下のように述べている。

 「イスラエル軍が駐留を続け、封鎖も継続するというのは、見た目の戦闘行為の一時停止ということにすぎない。「停戦」などではけっしてなく、「攻撃の継続」「軍事行動の継続」にほかならない」。

 去年6月からの停戦中、ガザを封鎖し、ガザを兵糧責めにして、ハマス戦闘員だけではなく、ガザの住民全てを人道危機に追い込んできたことも、イスラエルにとって「戦争」だったのであり、軍隊が直接武器を使用する戦闘は停止しても、ガザの人々の肉体や精神を弱らせる長期戦は継続するということだ。

 イスラエルは、自治政府の建物、モスク(イスラム社会では、モスクはたんなる宗教施設ではなく、門前町を伴い、そこからの喜捨を貧困者に再分配する福祉的な機能も持っている)、学校、病院、食糧保管庫、等々、ガザにおける社会インフラ、自己統治の物的基盤、精神的な拠り所、教育、医療、その他、ガザの人々の自立を支えるようなものをことごとく破壊した。イスラエルの狙いが、ガザにおけるパレスチナ国家の基盤になりそうなところを破壊して、パレスチナ人が自決できないようにすることにあることは明らかである。そういう攻撃は、ガザの占領、ガザの封鎖、ガザの実効支配という形で、継続される。早尾さんが言うとおり、「問題はイスラエルのパレスチナ「占領」だということは、戦闘停止が戦略的に宣伝されているいまこそ、繰り返しておく必要がある」。

 元レバノン大使の天木直人氏は、「正義のない状況下で何を誇りに生きるか」と題するブログ記事で、パレスチナ問題解決に対する駐日イスラエル大使、ファタハ代表、ハマス代表の三者の言い分を載せた18日の『朝日』の「耕論」の記事を紹介し、「パレスチナ問題は遠い世界のことではない。私たちの身の回りに無数に存在する絶望的な不正義、不条理を前にして、自分はどう生きていくべきか、その悲しいまでの根源的な問いを、幼い子供達が流す無辜の血と涙とともに、私たちに問いかけているのである」書いている。

 このように問うことは、哲学の本来の役割であった。つまり、人類が哲学を必要としたのは、人々の現実生活上、こうした問いを考え、判断することが、共同的必要事だからである。近代以降、ことに西欧において、学問が、社会から自立し、離れてしまってから、こういう生活や社会との関係を離れて、純学問化、近代科学化してしまったのである。その結果、哲学は、象牙の塔の中に閉じこめられ、一般の人々の生活関心と離れてしまったのである。敗戦後の混沌とした時代状況の中で、哲学者西田幾多郎の全集がよく売れた時期があったという。買った者の中には、商店で働く丁稚のような層もいたという話もある。哲学はこういうものだったのである。

 今のガザの人々にとっては、『コーラン』が、「身の回りに無数に存在する絶望的な不正義、不条理を前にして、自分はどう生きていくべきか、その悲しいまでの根源的な問い」に応えるものとして読まれているのではないだろうか。

 INTERNATIONAL SOLIDALITY MOVEMENTのHPhttp://palsolidarity.org/ には、ガザ近郊のTel al-Hawaアル・テル・ハワから、恐怖から逃れるために、ガザのAl Quds hospitalアル・クズ病院へ避難してきていたAl Batranアル・バトラン一家の9才の娘Haneenハヌーンが、イスラエルの狙撃兵によって頭部と腹部を撃たれ、病院で死亡した事件について報道している。この病院は、こうした避難民の避難場所となっており、イスラエル軍は、それを意図的に狙って攻撃したことは明らかである。この日、イスラエル軍は、この病院に砲撃を行い、そして、無差別に狙撃したのである。そして、非戦闘員の避難民の幼い少女が犠牲になったのである。

 これは、ガザへの無差別攻撃、しかも、病院を攻撃するという国際人道法への違反行為であり、パレスチナ抹殺攻撃でなくてなんだというのか? そして、このような明確な国際法違反を許している今の国際社会は、力のある者によって牛耳られるだけの、正義のない無力な存在になっているのだろうか? そうであってはならないということを行動で示すこと、その力によって、世界を変えていくこと、それは、個人間で普通にある正義の感覚、そして友愛の感情、そういうものが、力を発揮できるようにすることだ。哲学の役割は、本来そういうものであった。それを近代アカデミズムの狭い世界から解放して、社会的な哲学機能として再生することもそれに一つの役割を果たすことにつながるだろう。

 AMLに関西での行動の案内が載っていたので転載します。

皆様

役重です。
イスラエルは「一方的停戦」を宣言しましたが、ガザから
撤退もしていなければ、封鎖の解除もしていません。
つまり、自体は何も変わっていないということです。
イスラエルに対する国際的な圧力をさらに強めていきましょう。
以下、関西方面の方、ご参加くださいませ。

【転送・転載歓迎】

┛┛┛┛┛┛┛パレスチナの民衆を殺すな!!┛┛┛┛┛┛┛

許すな! イスラエルのガザ侵攻 1・22緊急行動 in 関西

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イスラエルのガザ侵攻に対する非難の声が高まりつつありま
す。しかし、1200人以上の犠牲者を出しながらもなお、
アメリカを中心とする国際社会の動きは鈍く、イスラエル軍
の撤退、および、ガザの人々を苦しめている封鎖の解除は実
現していません。

私たちは、イスラエル軍による虐殺行為の中止、ガザ地区の
封鎖解除、そして、パレスチナにおける公正な平和の実現を
広く訴える緊急集会とデモを行います。

イスラエルの戦争・占領政策を止めるためには、国際社会か
らの圧力、抗議の声を挙げていくことが不可欠です。より多
くの方の結集を!!

なお、参加される方は、キャンドルやプラカード等、街頭や
メディアにアピールできるものをご持参頂ければと思います。


日時 ● 2009年1月22日(木) 午後6時集合
~午後7時頃デモ出発(7時45分頃大阪市役所前解散)

会場 ● 扇町公園
(地下鉄「扇町」2番出口からすぐ。環状線「天満」から西
へ徒歩5分)

集会内容 ●
ガザ現地からの映像紹介
参加団体・個人からのアピール・行動提起

主催 ● 許すな!イスラエルのガザ侵攻1・22緊急行動
実行委員会

【呼びかけ団体】
アジア共同行動・京都
ATTAC関西
アムネスティ・インターナショナル日本
沖縄とともに基地撤去をめざす関西連絡会
釜ヶ崎医療連絡会議
釜ヶ崎パトロールの会
関西共同行動
神戸ラブ&ピース
「しないさせない!戦争協力」関西ネットワーク
ジュビリー滋賀
全国労働組合連絡協議会大阪府協議会
全日本港湾労働組合関西地方大阪支部
全日本建設運輸連帯労働組合近畿地方本部
日本キリスト教団大阪教区社会委員会
パレスチナの平和のための関西連絡会
パレスチナの平和を考える会
反戦と生活のための表現解放行動
反戦・反貧困・反差別共同行動実行委員会(京都)
フレンズ オブ マーシー・ハンズ
辺野子に基地を絶対つくらせない大阪行動
RAWAと連帯する会

【連絡先】

「しないさせない!戦争協力」関西ネットワーク
tel: 06-6364-0123(中北法律事務所)
fax: 06-6364-5247

パレスチナの平和を考える会
tel; 06-7777-4935(共同オフィスSORA)
fax: 06-7777-4925

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Gaza needs your voice

   

Gaza_strip_under_siege_by_benheine   イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの大虐殺攻撃は、今日も続いている。17日のBBCニュースが、ガザの医療機関からの情報として伝えたところでは、ガザでのパレスチナ人死者は、1,155人、負傷者は、5,015人になった。 

 国連の潘基文事務総長は、イスラエルでオルメルト暫定首相などと会談し、戦闘の即時停止を訴えた。しかし、イスラエルは、15日、ハマスのナンバー3といわれるサイード・シアム内務相の家を攻撃し、同氏を殺害したと報道された。

 14日、ベネズエラとボリビアは、イスラエルの攻撃を、人道に対する犯罪だと非難して、イスラエルとの国交を断絶した。

 ガザの人道危機状況は悪化し続けている。14日付の世界食糧計画のガザにおける食糧支援最新情報http://www.wfp.or.jp/index.phpによると、ガザでは人口の約8割の人々が食糧支援を必要としている。忘れてはならないのは、このような食糧不足は、イスラエル・ハマスの間の停戦期間中にすでに深刻化していたということである。そして、昨年12月27日の空爆が開始されたということである。それから、イスラエルが、国際支援物資を狙って攻撃している疑いがあるということだ。

 攻撃開始以来、現地からのメールによる情報、写真が数多く、ネットで世界に発信されている。それは、イスラエルの情報操作をうち破り、真実を伝えるものであり、世界の人々のイスラエルの残虐行為に対する怒りや抗議を呼び起こしている。

0001image43  AMLに、ガザでの人々の被害の様子を撮影した写真アルバムHP
http://www.elfarra.org/gallery/gaza.htmが紹介されていた。そのうちの2枚を掲載する。あまりにもむごたらしく、胸いたむ写真だ。このような写真を見ると、イスラエルのガザでのジェノサイド、ほとんどホロコーストと言ってもいいような非道に怒りがこみ上げてくる。そして、ガザから届けられているアブペルワード教授のメールが書いているよう に、言葉を失ってしまう。しかし、この真実を伝えなければならない。この写真アルバムのHPは、このウェブ・ページを友人や仲間に広めて、真実を伝えること、そして、政府に、イスラエルのガザでの大虐殺を止める外交努力をするように促す手紙で働きかけるよう呼びかけている。0047image52_2

my dear friend

after what you have seen of oppression and torture which humans suffer on this land who only want to live a decent life, and I believe after you have seen this painful reality you will start thinking how you can help those people? And I can help you to answer this question.

First:send this webpage to all your friends and colleagues, let them know the truth of how these humans live and not let them get carried away by the Israeli media.

Secound:is that you should write a letter to your government and encourage them to move in a diplomatic way to stop this massacre, and be sure they can stop all this killing if they are willing to do so

 自由と民主主義を掲げるアメリカ政府が、このようなシオニスト国家によるジェノサイドを支持し続けていることに、怒りを覚える。そして、日本政府は、ベネズエラやボリビアのように、イスラエルの非道に非をならして、毅然とした抗議の意志、ジェノサイドを容認しないという断固たる姿勢をとれないのかと残念に思う。そうした、日本政府の姿勢にも怒りを感じる。この国のトップや政治家たちに、正義の感覚がないのかもしれない。しかし、世界の人々の間には、正義の感覚が生きている。この間、イスラム圏や欧米では、何万何十万という人々が、イスラエルの非道に抗議の声を上げ、行動を起こしている。日本でも、全国各地で、そうした取り組みが行われ、これからも行われようとしている。ネットでの取り組みも様々に行われている。

 人々の中に普通に生きている正義の感覚が、イスラエルの非道を止め、パレスチナの解放を実現するための原動力の大きな源であると思う。

 

ガザ侵攻関連:翻訳)終わることのない葬列、埋葬する余地もない墓地

 Posted by:情報センター・スタッフ

 1月6日、ジャバリヤの国連学校がミサイルの直撃を受け、40人近くの人が殺された時のことを書いた記事です。すでに10日前のことになりますが、ここに書かれたことは、今もまったく変わっていません(事態はさらに深刻化しています)。ガザでは日々、こうした光景が積み重ねられていっています。

終わることのない葬列、埋葬する余地もない墓地

エヴァ・バートレット
エレクトロニック・インティファーダ/Live from Palestine
2009年1月8日

 昨日の朝、パレスチナ赤新月社の救急車同伴のシフトを終えてから、私たちは国連が運営するジャバリヤのアル・ファフーラ学校に行った。前の日(6日)、家を失って避難していた少なくとも40人の人がイスラエルのミサイルの直撃を受けて殺された場所だ。私たちが着いた時は礼拝の時間に当たっていて、学校の前の道路で祈りが捧げられていた。屋外で祈りが捧げられているのは、パレスチナとエジプトで、これまでも何度も目にしてきている。でも、今は、アル・シファ病院の前で、ジャバリヤのあちこちの路上で、大勢の人が祈りを捧げているのを見るたびに、破壊された多くのモスクのこと、失われた多くの命と避難所のことを考えずにはいられない。昨日、アル・ファフーラ学校爆撃のニュースを聞いた時も、私の頭にまず浮かんだのは、またひとつ安全な(はずの)避難所が失われたということだった。

 いたるところに悲しみが満ちている。悲しみと嘆きと、いきどおりが。ひとりが強い口調で「いったい、私たちはどこで過ごしたらいいんだ」と言う。「どれだけ死んだら充分だというんだ? どれだけたくさんの人が死んだら?」 同じ問いが、12月27日以来、繰り返し私の頭の中に響いている。

 ファフーラ通りを隔てて学校の反対側、15メートルほど行った道沿いに巨大な穴が開いている。ディーブ一家の家があったところだ。これから焼こうと丸められて並べられたいくつもの丸いパンが、ミサイルの直撃を受けた時に一家が何をしていたのかを物語っている。生き残った家族のひとりが私たちに話をしてくれた。アマル・ディーブは30代の母親で、彼女とほかに9人が死んだこと。その中には2人の男の子と3人の女の子がいたこと。ほかに4人が重傷を負ったこと。その内のひとりは両脚が吹き飛ばされていたこと。

 家に近づいていくと、まだなまなましい、強い血の臭いがした。部屋の残骸のいたるところに飛び散った血、いくつもの血だまり。あとでジャバリヤのカマール・アドワーン病院に行き、19歳のアフラーム・ディーブを見舞ったが、彼女は、意識はあるものの、笑みを浮かべることはもとより、応答もいっさいしなかった。付き添っていた女性が説明してくれたところでは、砲弾の破片がアフラームの全身を切り刻み、中には胃に達しているものまであるという。アフラームは家族の10人が死んだのもまだ知らないということだった。

 ファフーラ学校の前に戻ると、葬儀の参列者が集まり、死んだ人と死んだ人の体の一部を墓地に、もうこれ以上埋めるところもないほどに込み合った「休息の場所」に運んでいく準備をしていた。葬列には、あらゆる色の旗があった。どの派が主導権を握っているのでもない。集団的懲罰のもとの集団的な悲しみ。同じひとつの、追悼者たちの悲しみ。

 狭い通りを進んでいくうちに葬列に加わる人の数はどんどん増えていった。一行はいくつもの集団に別れ、それぞれに別の道を通って墓地に到着した。墓地の入口付近には、以前に作られた墓であることを示す、装飾を施されたセメント板が並んでいる。まだセメントとスペースがある時に作られたものだ。一方、つい最近埋葬された者の墓はただの土盛りで、ごく浅いところに埋められて土がかぶせてあるだけ。もちろん、これでいいと思っている者などいはしない。墓であることを示すセメントブロックもところどころにあるけれど、葉っぱやツタが置かれてあるだけのものが多く、中には、土がほんの少し盛り上がっているだけで、ほとんど墓と見えないものもある。あまりにも詰め込まれすぎていて、どこが墓なのか判断するのさえ難しい。充分な敬意を払うために充分なスペースをとって配置するなど、とうてい不可能な状態なのだ。

 「気をつけて、そこを踏まないで」と友人のマフムードが言い、それと気づきようもないほどに小さな子供の墓を指差した。

 このおびただしい死の非道さに、私は改めて頭を殴りつけられたような思いに包まれた。殺戮と心理攻撃が始まって12日が過ぎ、私は、バラバラになった死体を見ても、以前ほどのショックは受けないようになっていた。少しずつ無感覚になっていっていた。こういう事態に繰り返し繰り返し向き合わされたほかの人や医師も同じような感覚になっているのかもしれない。今も続けられている虐殺は依然として心底恐ろしいし、瓦礫の下から引きずり出される子供の写真には、ただただ声を失いつづけている。これからも、そんな状態が続くだろう。それでも、死体や手足を失った人やめちゃくちゃになった生活が当たり前のようにあるという現実に、私は順応しはじめていたのだった。

 土だけの間に合わせのお墓。急いで埋葬するために、手で地面を掘る人。必要なだけの長さがあるもの──ただの板切れや波形のブリキ板、廃材を組んだもの、ストレッチャーなど──に載せた遺体を運んでくる人。頭上には無人哨戒機が行き交い、100メートルかそこらのところから戦車砲の砲撃音が響いてくる。こんなことはもうたくさんだ。あまりにも、あまりにもひどすぎる。私は泣いた。死んだ人たちみんなのことを思って。心に深い傷を負っているすべての人のことを思って。ガザの人たちはみな、自分たちの血がおびただしく流され、それがこれからも続いていくということを、じっと噛みしめている。

 少し前、私はハーティムにこう言われた。パレスチナの人たちのように強くあってほしい、パレスチナの人たちのために、と。そうあろうと、私は努力している。けれども、誰にも想像できないような殺戮の日々は続いている。分断されたガザのほかの場所のことは、私には手が届かない。私はサムニー一家の記事を読み、イスラエルの戦闘機の爆撃を受けた家の瓦礫の下から引っ張り出される女の子の赤ちゃんの写真を見る。イスラエルの爆撃で殺されたこうした人たちの写真を、フォトジャーナリストのムハンマドが撮りつづけてくれている。そして、今日、ハーティムがこう言った。こんなことはもうたくさんだ。ハーティムはとても強いのに。

 パレスチナ赤新月社の医療スタッフのニダールが、ファフーラ学校が爆撃された時のことを話してくれた。叔父さんと叔母さんが学校のすぐそばに住んでいて、ニダール自身、爆撃があったその時に、学校にいた友達のところに行っていたのだった。「まさに現場にいたんです。友人たちと話をしている時に、ほんのすぐそこにミサイルが2発……僕とミサイルの間にいた人たちがシールドになってくれたようなものです。みんな、ズタズタに引き裂かれてしまいました。 20人くらいの人たちが一瞬で」

 ニダールはまだ20歳。私が出会ったパレスチナ人の多くがそうであるように、ニダールもまた、この若さですでに近しい人を失うという経験をしている。今回のとんでもない無差別攻撃よりも以前のこと、ニダールの父親と弟のひとりが、イスラエル軍のスナイパーの銃弾を受けて殺された(パレスチナでは「シャヒード(パレスチナに殉じて死んだ者)になった」というふうに言われる)。その時の出来事にニダールも否応なく巻き込まれたことを、彼の右手が物語っている。「3年前、イスラエル軍が僕たちの住んでいる地域(ジャバリヤ)に侵攻してきた時のことです。ひとりの兵士が僕たちに向かって音響弾を投げつけました。それを拾って遠くに放り投げようとしたんだけど、その前に手の中で爆発してしまって……」音響弾は、西岸地区のビリーン村やニリーン村で行なわれているような、イスラエルの隔離壁に対する非暴力抗議デモの際によく使われており、多くの若者が、小さいころから、爆発する前に投げ返す術(すべ)を身につけるようになっている。しかし、5本の指の先端がすっぱりなくなってしまったニダールの右手は、ニダールがさほど幸運ではなかったことを示していた。それでも、ニダールは父親や弟よりは幸運だった。そして、ミサイルが撃ち込まれた国連の学校のすぐそばの家にいた2人の従兄弟、叔母の息子たちよりも。12歳と27歳の従兄弟は2人とも死んだ。

 複数のミサイルが炸裂したのちのシーンを医療スタッフの立場から見たウサーマの言葉。「僕らが到着した時には、いたるところに死体が転がっていました。30体以上ありました。死んだ子供、死んだおじいさん……あちこちに飛び散った肉片。そして、血。大勢がパニック状態で逃げまどっていて、死んだ人や怪我人を運び出すのもたいへんでした。人間の死体の間に死んだ動物も転がっていました。僕は15人の遺体の搬送を手伝ったんですが、途中で3回、服を着替えなければなりませんでした。あそこにいた人はみな、国連の学校なら安全だと思っていました。そんな人たちを、イスラエル軍は冷酷無惨に殺したんです」

 パレスチナ赤新月社のボランティアスタッフ、ムハンマド・Kは、ファフーラの避難所が爆撃された時には別の場所にいた。「ジャバリヤの国連のG学校で、家を失って避難してきていた人たちに話を聞いていました。どれだけの数の人がこの学校に避難しているか、ひとりひとりがどこから逃げてきたのか、逃げてきた正確な状況・理由、この学校でどのくらい安全だと感じているか、そういった聞き取り調査をしていたんです。僕たちがまだそこにいる時に、爆発音がして、もくもくと煙が立ち昇るのが見えて、いったいどこがやられたんだろうと思っていたんですが……それがファフーラの学校でした」

 エヴァ・バートレットはカナダ人の人道活動家、フリーランサー。2007年、西岸地区の各地に8カ月、カイロとラファ・クロッシングに4カ月滞在。 2008年11月に第3次フリー・ガザ運動の船でガザに到着したのち、現地にとどまり、国際連帯運動(ISM)の一員として活動を続けている。現在、 ISMメンバーは、救急車同伴活動を実施し、イスラエルのガザ空爆・地上侵攻の目撃証言を現地から発信している。

原文:"Too much to mourn in Gaza"
Eva Bartlett writing from the occupied Gaza Strip, Live from Palestine, 8 January 2009

翻訳:山田和子

 ガザにおける食糧支援最新情報

 戦闘が続くガザでは食糧不足が深刻化しており、WFPはガザの人口の約8割の人々が食糧支援を必要としていると見ている。WFPは9日までに70,000人へ食糧を配給し、今後、難民以外のガザの住民計360,000人を対象に支援を拡大する予定。(難民への食糧配給は国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が対応。)しかし戦闘のため、依然として食糧支援を行うのに困難な状態が続いている。

 食糧支援への支障

 WFPの倉庫には、支援対象とする36万人の3週間分に相当する食糧が備蓄されているが、戦闘の激化と共に食糧の輸送や配給は困難を極めている。戦闘への不安から、トラックやフォークリフトの運転手が業務を拒むことも多く、円滑な食糧支援が非常に困難となっている。カレムシャロム検問所では130台のトラックが4000トンもの食糧を積み待機しているが、なかなか通過できない状態。WFPは迅速な食糧支援を行うため、ガザのすべての検問所を開放するよう要請している。

 パン屋へ小麦粉を配給

 WFPがガザで積極的に取り組んでいる支援の一つに、人々の主食のパンを作るために必要な小麦粉をパン屋へ配給することがある。電力供給が乏しく、材料不足が進む中、WFPはソーラーパネルの設備があるパン屋と契約し、小麦粉を配給している。これらのパン屋は配給された小麦粉で一日に3kgのパンを 5,000セット生産、人々の命綱となっている。しかし、それでも食糧支援を必要とするすべての人々へ足りる量ではない。

 すぐに食べられる食糧を配給

 電力や燃料供給が乏しく、人々が家庭で調理することが困難なことから、WFPは高カロリービスケットや缶詰などの調理の不要な食糧の配給に力を注いでいる。WFPはこれまでに高カロリービスケットと缶詰を13箇所の病院に収容されている6,000人へ配給した。さらに、今後6ヶ月間に渡り、3,000人の児童に牛乳と高カロリービスケット、75,000人の避難民に高カロリービスケット、缶詰、パンなどを配給する予定。また、緊急処置として
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の避難所に収容されている16,000人と病院に収容されている7,000人を対象に、火なしで温められる食糧12日分を配給する予定。

 さらなる支援を要請

 WFPはガザ地区での危機的な状況を踏まえ、国際社会へ緊急支援を求めている。1月8日現在、WFPの2009年の活動資金は7,300万ドルの資金不足に陥っている。この不足分は、ガザへの立入り制限が解消され、より大規模な支援活動が可能となった際にさらに増加すると予想されている。

 募金受付中

パレスチナ自治区ガザの住民の方々への緊急食糧支援のため、募金を受け付けています。皆様のあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。

ゆうちょ銀行から
口座番号:00290-8-37418
加入者名:国連WFP協会
金額:ご寄付額を明記ください。
通信欄: ガザ地区緊急支援
※銀行備え付けの振込用紙をご利用の際には振込手数料がかかります。(振込金額・方法に応じて80円~)

手数料無料口座で
三菱東京UFJ銀行 店名/本店(店番001)
預金種類・口座番号/普通預金 0887110
口座名/トクヒ)国連WFP協会募金口
※領収書発行および寄付金使途指定につきましては、お手数ですが、国連WFP協会事務局 (Tel. 045-221-2515)またはinfo@jawfp.orgまでご連絡ください。

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ガザの死者1000人を超える

 For_gaza_by_jay_cozzy                    15日ロイター通信によると、パレスチナ側の死者は、1,024人とついに千人を超えた。イスラエルのガザへのジェノサイド攻撃は、20日目に入り、市街戦が続いている。

 同日、パレスチナ自治区のガザ市で、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRW)の現地本部がイスラエル軍の攻撃によって炎上し、負傷者が出たと伝えられている。この機関のスタッフは、イスラエル軍は、国際条約で使用が禁止されている白リン弾を使用したと述べているという。

 アメリカのライス国務長官は、これを誤爆だと述べ、イスラエルのバラク国防省とリブニ外相に、こうした事故を防止するように伝えたという。ライス国務長官は、これを、「事故」「誤爆」だと言うのだ。イスラエルが攻撃したのは、人道支援物資の保管庫である。先に、イスラエルは、支援物資を運ぶトラックを攻撃している。これは、ガザの人々の食糧を断つ兵糧攻めの一環ではないのかと疑わせるものである。

 さすがに、イスラエルをかばってきたライス国務長官も、国連施設への攻撃には、ものを言わざるを得なくなったわけである。中曽根外相は、「(即時停戦を求めた)国連安保理決議にもかかわらず、国連関連施設や病院に被害をもたらしたイスラエル軍の攻撃を非難する」と新聞に語っている。ちょうど、国連の潘基文事務総長が、エジプトなど関係諸国を訪れて外交に乗り出している最中で、エジプトで、ムバラク大統領、アラブ連盟のムーサ事務局長と会談し、イスラエルとの交渉のため、エルサレムを訪れるというタイミングである。前日14日には、日本政府が派遣した有馬龍夫・中東和平担当特使が、オルメルト暫定首相に、即時停戦を求めたばかりである。CNNによると、潘事務総長は、ガザ訪問を希望しているが、現地情勢から、困難という見方をしているという。

 元レバノン大使の天木直人氏は、イスラエルの攻撃を非難し続けている。氏は、15日のブログ記事「イスラエルを正しく理解するためには努力が必要である」で書いている。

 「杉原氏の美談がイスラエル政府により作為的につくられ、日本において過度に美化さ れている事を私は知っているからだ。もっとはっきり言えば杉原氏という善良な外交  官の行為を日本国民への情報操作の具にしているということだ」。

 このようなイスラエルによる情報操作戦という戦場で戦うことも必要だということである。イスラエルは、情報戦という戦争を遂行しているのであり、この戦場で戦うことも、パレスチナ連帯の一つなのである。一人でも、こうしたイスラエルの情報操作から解放される人が増えれば、自ずとパレスチナ問題の真実が見えてくる人が増えて、それは、この攻撃を止める力の一つになるということを天木さんは指摘しているのだと思う。

 イスラエルのガザ攻撃以来、この攻撃を止めるために、がんばっておられる岡真理さんのAMLへの投稿です、至急転送とあるので、転載させてもらいました。

 市街戦では、イラクでもそうだったが、多くの非戦闘員を巻き込み、犠牲を出すことが避けられない。犠牲者の数は、急増するだろう。

 昨年、イラク帰還兵の反戦ビデオを観たが、市街戦・白兵戦においては、戦闘員か非戦闘員の見極めは難しく、非戦闘員を殺害してしまって、それへの自責の念に苦しむ帰還兵の証言があった。

 オルメルト暫定政権は、2月10日の総選挙からアラブ政党の参加を禁止した。デモクラシー・ナウというシオニスト左派の平和団体は、パレスチナとの共存を訴えて、この攻撃に反対しているが、イスラエル国内の圧倒的多数は、この攻撃を支持している。イスラエル国内に、デモクラシー・ナウのような勢力が増えることが、和平への道につながる。

 それから、なんといっても、イスラエルのレイシズムを擁護しているアメリカ政府とアメリカ世論の変更が必要である。日本政府は、暗にアメリカの立場を支持している。せめて、即時停戦を求める国連安保理決議や国連人権理事会決議を実現するための外交努力を真剣に行うべきであり、その立場から、イスラエルを一方的に支持するアメリカ政府に、これらの国連の意志に従うよう求めていくべきである。

 

[AML 23556] Fw: 至急転送してください! ガザ 15 日 16:30  (日本時間 23:30 )
OKA Mari anajoana at nifty.com
2009年 1月 16日 (金)

京都のおかです。
ガザ、市街戦が始まりました。
以下、転送します。

至急転送してください! ガザ 15 日

> パレスチナ子どものキャンペーンです。
>
> 市街戦が始まっています。
>
> ガザからの緊急の声を一人でも多くの人に伝えてください。
>
> 転送転載大歓迎 
>
>
> ガザ 1月15日16:30(日本時間23:30)
> --------------
> 500メートル先に戦車が・・・
> --------------
>
> 国連の本部が攻撃されました。今、私の家族と一緒に家にいますが、家から500m
> のところにイスラエル軍の戦車がいて外にでることができません。これまでで最
> 悪の日です。
>
> 彼らはテル・アル・ハワ地区に侵入し、次に小麦が保管されていたUNRWA(国連)
> 本部を攻撃して火事が起きました。テル・アル・ハワ地区の人々は、女性も子ど
> もも通りに出て逃げ出しました。この地域は人口密集した住宅地です。男たちが
> 集められ、建物が取り上げられて火がつけられました。あらゆる方向から爆撃と
> 砲火を浴びせ、アブダビのジャーナリスト2人が負傷し、1人は重傷です。
>
> 今、新たな空爆が始まりました。(爆発音)
>
> イスラエルは状況をどんどんエスカレートさせています。今、人々は家を離れて
> あちこちに動き回っています。あらゆる方向から攻撃を受けているので、どこに
> も行けず、人々はただ動き回るだけです。いろいろな地域が攻撃を受けています。
> そのような地域から人々は逃げ出しています。
>
> -----------
> 人々が逃げまどっている
> -----------
>
> 昨夜は朝まで恐ろしい時を過ごしました。銃撃が連続しています。
>
> (また爆発音を飛翔体の飛行音)
>
> 多くの人々が残骸の下敷きになっています。パレスチナ赤新月社が運営している
> アル・クッズ病院も攻撃を受けました。ここには500人のパレスチナ人が避難し
> ています。この病院もテル・アル・ハワ地区にあります。病院も救急車も民間防
> 衛局も消防署も、全てが攻撃されています。多くが負傷したり死んだりしていま
> す。
> --------------
> 石油の備蓄も小麦もなくなった
> --------------
>
> 多くの人がただ逃げ回っています。今日の午後は多くの人がただ毛布やかばんだ
> けを持って攻撃された地域からこちらに逃げてきています。テル・アル・ハワ地
> 区の人々は国連本部に逃げ込んでいましたが、そこも攻撃されました。イスラエ
> ルは攻撃してUNRWA職員と避難民の3人が負傷しました。ここにはUNRWA本部のオ
> フィスと倉庫がありました。
>
> 大きな問題は、この施設には石油が備蓄されていたことです。石油やガスの備蓄
> が破壊されたのは破局的です。これらの燃料は病院や井戸から水をくみ上げる施
> 設に供給されていました。ガソリンや燃料はUNRWAだけにしかなかったのです。
> 石油は攻撃目標になった二つのものの一つです。もう一つは小麦粉でした。もう
> ガザには小麦も石油もありません。
>
> 空爆は無差別で、攻撃はあらゆる方角に向けられています。ただ殺すだけです。
>
> 皆さんによろしく。
>
> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>
> アムジャッドさんと電話がつながり、話を聞くことができました。
> 彼には、小さな娘が二人います。子どもたちはどんな思いでいるのでしょうか。
> 電話で話をすることしかできない自分がとても辛いです。
>
> **************************************************
> 特定非営利活動法人 パレスチナ子どものキャンペーン
> Campaign for the Children of Palestine(CCP)
> 〒171-0031 東京都豊島区目白3-4-5 アビタメジロ603
> Tel:03-3953-1393   Fax:03-3953-1394
> Email: ccp at bd.mbn.or.jp
> HP: http://ccp-ngo.jp/

日本政府は人権理事会決議の実現=停戦とガザ国際調査団派遣に動け!
 【資料:国連人権理事会ガザ決議(仮訳)】
 

                          [転送・転載歓迎/重複失礼]

 杉原浩司です。ガザ侵略により既に1000人以上の命が奪われました。国連
事務総長イスラエル訪問中のUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機
関)本部爆撃など、イスラエルの戦争犯罪は留まるところを知りません。
世界は完全にナメられています。

 1月12日の国連人権理事会緊急会合でガザに関する決議が賛成多数で採択
されました。ヒューマンライツ・ナウ( http://www.ngo-hrn.org/ )に
よる仮訳を入手しましたので、重要と判断し、取り急ぎご紹介します。
極めて残念ながら、日本政府はこの決議にEU諸国と共に棄権しました。
そして、決議は未だ履行されてはいません。たとえ棄権しようとも、決議
が採択された以上、日本政府は人権理事国として決議履行のために最大限
努力する義務があります。

◆日本政府が、決議の履行、とりわけガザへの国際調査団派遣を緊急に実現
 するために積極的に動くよう、外務省や各政党に働きかけて下さい!

  ◇中曽根弘文外相     (FAX)03-3592-2424
  ◇外務省ご意見・ご感想コーナー
             http://www3.mofa.go.jp/mofaj/mail/qa.html
   →「志野光子人権人道課長」あてでお願いします。
   ◇外務省 (代表電話) [TEL]03-3580-3311

   小沢一郎(民主党代表)         (FAX)03-3503-0096
   鉢呂吉雄(民主党ネクスト外相)     (FAX)03-3593-7272
   犬塚直史(民主党ネクスト外務副大臣)   (FAX)03-5512-2318
   志位和夫(共産党委員長)        (FAX)03-3508-3735
   福島瑞穂(社民党党首)         (FAX)03-3500-4640
  田中康夫(新党日本代表)        (FAX)03-5512-2416
  太田昭宏(公明党代表)         (FAX)03-3592-1019
  綿貫民輔(国民新党代表)        (FAX)03-3504-2569

……………………………………………………………………………………………………

国連人権理事会 決議

2009年1月12日

占領下のパレスチナ地域、特にガザ地区に対する最近のイスラエル軍の攻撃による
重大な人権侵害

国連人権理事会は、
国際連合憲章と世界人権宣言の原則と目的に従って、
平和、安全保障、開発、人権を認める事は、
国際連合の制度の根幹をなすものであると認識し、
また、国際連合憲章に記されているように、パレスチナの人々の自決権と武力行使による土地の取得の非許容性に基づいて、
2006年3月15日の国際連合総会決議60/251を思い出し、
東エルサレムを含む、占領下のパレスチナ地域での、国際人権法の適用性を確認し、
また、同地域での国際人道法、つまり戦時下における文民の保護に関するジュネーブ第四条約の適用性を確認し、
国際人権法及び国際人道法は義務であり、相互に補強するものであることを強調し、
また、ジュネーブ第四条約の締結国の義務を想起し、戦時下における文民の保護に関するジュネーブ第四条約の各締結国は、この条約に基づく義務を尊重し、
また保証しなければならないことを再確認し、
生存権がすべての人権の最も根本的なものであると強調し、
占領軍であるイスラエルが過去に批准した東エルサレムを含む占領下のパレスチナ地
域における人権状況に関する国際人権理事会の決議及び勧告の不履行に対して重大な懸念を表明し、
イスラエルによる継続中の大規模な軍事作戦は、 占領下のパレスチナ地域、特にガ
ザ地区でのパレスチナ市民に対する重大な人権侵害を引き起こし、
その点での同地域における重大な人道的危機を深刻化させ、
同地域における公正かつ永続的な和平の実現に向けた国際的な努力を台無しにしていると認識し、
市民に対するいかなる暴力も非難し、
現在の状況における人命の犠牲を遺憾に思い、
また、境界線を封鎖、医療品及び食料の供給の停止を含む、
ガザ地区におけるイスラエルの包囲攻撃は、
パレスチナ市民に対する集団的な懲罰に当たり、
人道上及び環境上の悲惨な結果をもたらすと認識し、

1、占領下パレスチナ地域、特にガザ地区に対する継続中のイスラエル軍の軍事作戦
  が、パレスチナ市民に対する重大な人権侵害とパレスチナの経済基盤の計画的な
  破壊を引き起こしていることを強く非難し、

2、多くの女性と子供を含むパレスチナ人の900人以上の死者と4000人以上の負傷者
  を出した同地域でのイスラエル軍の軍事攻撃の即時停戦と、4人の市民の死者と
  数名の負傷者を出したイスラエル市民に対するロケット弾の発射の停止を求め、

3、イスラエルに対して、占領下のガザ地区からのイスラエル軍の即時撤退を要求し、

4、1967年以来のすべてのパレスチナ地域の占領の中止と、すべての近隣諸国との平
  和と安全保障と基にした東エルサレムを首都とする独立主権国家としてのパレス
  チナの建国に向けた和平交渉努力の尊重を求め、

5、第四ジュネーブ条約の原則に従って、市民、医療施設及びその関係者を標的に
  する事、また公的及び私的財産の破壊に加え、パレスチナ人の文化的遺産の計
  画的な破壊の停止をイスラエルに要求し、

6、包囲攻撃の解除と、国際人道法上の義務の遵占として、人道上の回廊の即時設置
  及び、報道の為の回廊を通じた紛争地域への報道機関の自由なアクセスを含む、
  占領下のガザ地区に対する人道支援のアクセスと自由な移動のためにすべての境
  界線の解放を、イスラエルに更に要求し、

7、ガザにおける現在の軍事攻撃の即時停止に向けた現在のイニシアティブに協力す
  ることを、国際社会に対して求め、

8、占領下パレスチナ地域、特にガザ地区でのイスラエルによる重大な人権侵害の即
  時停止の為の、緊急の国際的な行動を求め、

9、国際人権法と国際人道法に従って、占領下のパレスチナ地域でのパレスチナ人の
  即時の国際的な保護を求め、

10、国際人権法及び国際人道法の原則を尊重し、市民に対する攻撃を自制することを、

    すべての関係者に要求し、

11、(a) 占領下パレスチナ地域、特にガザ地区での現地事務所のプレゼンスと、イス
    ラエルによるパレスチナ人の人権侵害及びパレスチナ人の財産の破壊を記録、観
  察する為に必要な人員及び専門家の派遣を強化し、
  (b) この決議の履行に関する定期的な報告を人権理事会に提出することで、国際
  連合人権高等弁務官に対して、イスラエルによる人権侵害に関して報告するよう
  に求め、

12、関連するすべての特別報告者、特に1967年以来の占領下のパレスチナ地域の人権
  状況に関する特別報告者、精神的及び肉体的健康に関する特別報告者、紛争地に  
  おける子どもに関する事務総長の特別代表、女性に対する暴力に関する特別報告
  者、国内難民に関する事務総長の特別代表、十分な住宅供給に関する特別報告者、

  食料の権利に関する特別報告者、超法規的、恣意的な死刑執行に関する特別報告
  者、教育権に関する特別報告者、極度の貧困に関する特別報告者、に対してパレ
  スチナ人に対する人権侵害の情報を緊急に探し集め、次回の人権理事会会議にそ
  の報告を提出することを求め、

13、イスラエルに対して、上記で言及したすべての報告者に完全に協力し、1967年以
  来の占領下パレスチナ地域の人権状況に関する特別報告者の調査に対するこれ以
  上の妨害を止める事を求め、

14、現在の攻撃に関して、占領下パレスチナ地域、特にガザ地区でのイスラエルによ
  るパレスチナ人に対するすべての国際人権法及び国際人道法違反を調査する、理
  事会長によって任命された、緊急の独立現地調査団を派遣する事を決定し、イス
  ラエルに対して、この調査団に完全に協力し、調査作業を妨げないように求め、

15、事務総長及び国際連合人権高等弁務官に対して、上記に言及した特別手続き及び
  現地調査団が効率よくかつ迅速にその委任を遂行できるように、すべての管理上、

  技術上及び後方支援を提供することを求め、

16、国際連合事務総長に対して、女性と子供を含むパレスチナ市民の犠牲者を出した
  学校を含む、最近の国際連合パレスチナ難民救済事業機関関連施設を対象にした
  攻撃を調査すること、この件に関する報告を国連総会に提出することを求め、

17、次回の人権理事会会議でのこの決議の履行について検討することを決める。

 天木直人ブログ1月15日、「イスラエルを正しく理解するためには努力が必要である」

 ガザで暮らしてガザの実情を知っている者は皆イスラエルの暴挙に怒りを覚えている。

 イスラエルと結びついて利益を得ている者は皆イスラエルを擁護する。

 しかしこのブログを読んでいる読者の多くはそうではないだろう。

  だからイスラエルのガザ攻撃が連日ニュースで流されても、世界で止む事のない戦争の一つでしかないと思っているのかもしれない。

 どのように残虐な事が繰り広げられても、戦争に犠牲はつきものだ、攻撃を止めないイスラエルとパレスチナの双方の指導者が悪い、と思っているのかもしれない。

 しかし、そんな読者であっても、イスラエルのやっている事は、いくらなんでも酷すぎるのではないか、と思う者が多いだろう。

 そして、ふつうはこれだけの残虐な事が行なわれていれば、国際社会が介入して停戦に持ち込まれるはずなのに、なぜイスラエルのガザ侵攻だけは誰も止められないのか、止めようとしないのか、と感じるだろう。

 そう思う人はすでにイスラエルという国を正しく理解できる資格がある。その疑問からすべてがスタートする。そこから自分の頭で考えて自分なりの答えをだせばいい。

 しかしそれには真実を知る努力が少しばかり必要だ。その参考のためにこのブログを書いている。

 杉原千畝という外交官がいた。日本政府の訓令に反して迫害ユダヤ人に亡命ビザを発給して6000人ほどのユダヤ人の命を救った外交官だ。

 先日なくなられた杉原夫人は生前に、「うちの主人がユダヤ人の命を救った事が果たして正しかったのでしょうか」と知人にもらしていたという話を、私はこのあいだ人づてに聞いた。ナチに虐待されたユダヤ人が、今度は同じ事をパレスチナ人に繰り返している、それを知って心を痛めていたというのだ。

 もちろんユダヤ人の命を救った事は正しい。しかしそのユダヤ人たちによってつくられたイスラエルという国が、パレスチナ人を虐待している、この矛盾が杉原夫人を苦しめたのだ。もちろんそれは今回のガザ攻撃が始まる前の話である。今回のガザ攻撃はこれまで休む事無く続けられてきたイスラエルのパレスチナ弾圧政策の延長に過ぎないという事である。

 イラク戦争に反対して外務省を首になった私は、講演先などでよく、あなたは杉原千畝さんを思い起こさせてくれる、と言われる。

 そのたびに私は内心いささかの困惑を覚える。その理由は、杉原氏はその行為で6000人ものユダヤ人の命を救ったという現実の功績がある。それにくらべ私は「小泉バカヤロー」と言っただけだ。その意義において比べものにならない。

 しかし困惑するもう一つに理由は杉原氏の美談がイスラエル政府により作為的につくられ、日本において過度に美化されている事を私は知っているからだ。もっとはっきり言えば杉原氏という善良な外交官の行為を日本国民への情報操作の具にしているということだ。

 もちろんこれは杉原氏の責任ではない。イスラエル政府の責任を私は言っている。

 私がイスラエルを正しく知るためには努力が必要だ、と言ったのはこの事である。

 外から与えられる情報を、ぼけっ、としてそのまま信じてしまうと、とんだ勘違いを起こす事になる。

 1月15日の朝日新聞は、イスラエル政府が外国報道陣のガザ立ち入りを拒否し続けていると報道している。これでどうして我々は今ガザで何が起きているか知ることができるだろうか。いままで日本のメディアが流してきた報道や映像は、嘘とは言わないまでもイスラエルの都合のいい偏った情報であるということだ。

 真実はガザにいる被害者たちがインターネットなどで発する声の中にある。それを知ると見方が一変する。悲惨さが圧倒的になる。

 1月15日の日経新聞は、イスラエルの政治家が語ったという次の言葉をスクープしている。

 「米国が第二次大戦中に日本に対して行なったのと同じように、我々もハマスとの戦いを続けなければならない」。

  つまり無差別爆撃と原爆投下で無条件降伏するまで叩きのめす、と言っているのだ。

  これがガザ攻撃であり、これがイスラエルという国である。

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ガザへのジェノサイドを許すな!

Stop_killing_gaza_by_dark_lil_ang_2  1月12日、ガザでの死者数は、1000人に近づいた。もちろん、これは、確認されている数字だけである。ガザの医療体制は、危機的状況にあり、4,400人(BBC)の負傷者の中から、十分な手当を受けられないために死にいたる者もあるだろう。

 デモクラシー・ナウのHPには、1月11日、イスラエルのガザ攻撃を支持する数千人の集会がニューヨークで開かれたという記事がある。そこには、ニューヨーク州選出の上院議員チャック・パターソンやニューヨーク州知事デビット・パターソンが含まれていたという。それに対して、在米ユダヤ人の有名な劇作家トニー・クシュナーは、がイスラエルのガザ再占領を見当違いと批判したということが載っている。

 イスラエルの平和団体ピースナウのイスラエルのテルアビブでの反戦集会のビデオを観た。演説者は、真のシオニスト・真の愛国者として、間違ったシオニズムに犯されている現在の政府に対して、停戦を求め、パレスチナとの友好こそが求められていると述べている。現在のイスラエル国防軍は、イスラエル人のためではなく、アメリカのために使われているとしている。そして、真の愛国者として、平和を求めるというようなことを訴えている。

 13日、アルジャジーラは、国連総会議長Miguel d'Escoto Brockmann(ミゲル・ドゥエスコット・ブロックマン?)が、イスラエルのガザへの攻撃を、ジェノサイド(genocide)と非難したと伝えた。この元カトリックの聖職者で、ニカラグアの元外務大臣は、「国連総会によって存在を許されたイスラエルが、これほどまでに国連の決議を軽視していることは信じられない」と述べている。まさに、イスラエルは、1947年11月の国連総会でのパレスチナ分割決議によって、建国を国際的に認められ、国連総会によって存在を保証された国なのである。同じように、この時の国連総会決議は、パレスチナの主権と国家建設を認めたのであり、パレスチナ国家は、国連総会の意志として、認められたのである。

 そのイスラエルは、建国後の4次に渡る中東戦争によって、国連総会が、パレスチナに認めた土地を侵略してきたのである。そればかりか、シオニスト・イスラエルは、パレスチナの対等の主権を認めるどころか、こうして、ガザのパレスチナ人の生殺与奪権は我が方にあるといわんばかりに、ジェノサイドを行っているのだ。こんなことを認めたら、我々は、シオニズム同様ゲルマン主義国家を作ったナチスのレイシズムをも容認するようなはめになりかねない。ホロコーストにつながったナチの人種主義は、ヒトラーの思想に早くから現れていたが、それに対して、イギリスは、対独戦争を避けるため、譲歩と黙認を続けた。

 今のアメリカ政府は、黙認どころか、イスラエルのレイシズム攻撃を支持し、積極的に支えている。オバマは、大統領選挙戦の最中に、AIPAC(米・イスラエル公共政策委員会)の総会に出席し、「親イスラエル」の立場を明らかにし、パレスチナ側が断固として反対してきたエルサレムをイスラエルの首都として認めるかのような発言をしている。2000年9月からの第2次インティファーダ(人民蜂起)が、右派リクードのシャロン首相が、武装した護衛を引き連れてエルサレムのパレスチナ人地区に踏み入ったことから起きたのである。AIPACのHPには、ブッシュもオバマも、イスラエルの自衛権を再確認したという記事が載せられており、イスラエルによるガザでの虐殺攻撃については無視して、ハマスによる攻撃の報道が載せられている。

 日本でも、保守派の雑誌に、昨日紹介した富岡幸一郎というキリスト教徒の評論家のイスラエルよりの記事があったり、元外務省のレバノン大使だった天木直人氏の13日のブログで、イスラエルを全面支持したと批判されている元外務省官僚の佐藤優といった連中がいる。日本ではさすがに、アメリカのように、露骨なイスラエル支持の声はあまり聞こえないが、それは必ずしも喜ぶべきこととも言いにくい。パレスチナ問題を遠い地で起きている無縁の出来事として、無関心であるというふうにも考えられるからである。

 しかし、世界政治の上において、パレスチナ問題は、つねに、中心的問題としてあり続けており、それで、欧米のメディアの関心も高いのである。イラクやアフガニスタンの問題も、パレスチナ問題とつながっている。アラブ・イスラム世界は、帝国主義がかつて好き勝手に切り分けた人為的なラインを今の国境として、いくつもの国家に分かれているが、民族的歴史的文化的生活的には、国民という区分によって分けるのは不自然であり、アフリカから中国西部の新疆ウイグル自治区、ロシア南部、インド、インドネシア、と広大な地域に広がりがあり、ネットワークを持っている一大共通文明圏なのである。実際、サウジアラビアの国境を、遊牧民が自由に行き来している。それから、イスラム圏全体をカバーするようなイスラム金融のネットワークもある。パレスチナはその一部にすぎず、もっと言えば、もともと歴史的には、ユダヤもその一部にすぎなかったし、ユダヤとイスラムの長い共存の伝統と歴史があった。

 12月27日以後の報道を見ると、イスラエルのパレスチナへの攻撃が、原油価格にどういう影響与えるかとか、為替はどうなるかとかいう経済的な影響についての記事が多く見られる。例えば、「NY原油、時間外で一時42ドル台」(30日『読売』)、「外為17時 円、夕方に上昇し90円台前半 イスラエル空爆受けドル売り」「ドル90円後半、中東情勢の緊迫化でユーロなどに買い」(30日『ロイター』)。市場は、戦争をも売り買い、利益追求の一材料としている。アメリカの軍事企業の株価などの動きは確かめていない。おそらく、このような不均衡な戦争では、イスラエル軍側の物理的被害は小さいので、それほど、軍需産業に利益をもたらさないだろうから、値上がりはしなかったのではないか。いずれにしても、イスラエルは、アメリカの軍需産業のお得意さまであり、しかもその費用の多くをアメリカの援助がまかなっているのであり、それもアメリカ政府の親イスラエルの態度を形成している要因の一つである。戦争の陰で、経済的な利益を求める動きがあるということにも注意する必要がある。

 シオニズムは、ヨーロッパで生まれ、育った思想であり、それが広まる直接のきっかけは、フランスで起きたドレフュス事件であった。それから、19世紀からの民族独立運動の影響もあったのである。つまり、シオニズムは、ヨーロッパ的な近代的民族主義の影響を受けているのである。ユダヤ教による迫害と弾圧を受けたユダヤ人哲学者として、スピノザがいる。アインシュタインも、ユダヤ人であり、イスラエル建国を支持したが、シオニズムを嫌っていた。ただ、ナチスのホロコーストの体験から、それを支持しただけである。アインシュタインは、リベラルな社会主義者で無神論者、ヒューマニストだった。まるで、シオニズムがユダヤ人の全体を代表しているかのようなイメージが流布しているけれども、そうではない。実は、ユダヤ人といっても、様々であり、シオニストにも、左右があり、ユダヤ教にもいろいろあって、現在、イスラエルで主流となっている一派ができたのは、イスラエル建国後のことである。

 イスラエルの帰還法は、ユダヤ人の子孫(血縁)ないし、ユダヤ教徒をユダヤ人として認定して、移民を受け入れている。アメリカの市民権は、そういう血統とか特定宗教への帰依を要件として与えられるものではない。イスラエルには、約24%の非ユダヤ人がおり、そのほとんどはパレスチナ人などのアラブ系住民である。パレスチナ人は、総人口1,000万人以上で、西岸地区とガザに約380万人が住み、難民が約440万人いる。難民は、西岸、ガザの他、レバノン、ヨルダン、シリアなどに分かれている。難民の帰還権の問題もある。イスラエルは、こうして血統や宗教の純粋性を守るシオニズムによって、アラブとの平和的共存、長い友好関係から、強制的ではなく、自由意志によって、自然に生じるであろう混血、融合を、国家意志として、否定しているのである。そうして、パレスチナ人の抹殺・虐殺行為を繰り返しているのだ。

 下は、この間、精力的に、パレスチナに連帯して、イスラエルのガザ侵攻に反対して、発言や翻訳を続けられてきた早尾貴紀さんの記事である。マイケル・ウォルツァーというアメリカの倫理思想家のイスラエルの攻撃を支持する記事についての批判である。シオニストの差別主義、レイシズム、侵略主義に目を向けないどころか、それを正当化するとんでもない倫理思想を唱えるマイケル・ウォルツァーなる思想家の倫理性の低レベルな議論を批判している。

 12日の時事は、ガリ元国連事務総長が、「ガザでの戦闘は全アラブ諸国そしてイスラエル国内の過激派、原理主義者の力を強化させる」と語ったと述べた。ガリ氏は、紛争の解決のためには、穏健派を育てることが必要だと唱えた比較的リベラルな立場を取った人物である。13日の時事は、イスラエルの極右政党「わが家イスラエル」のリーバーマン党首が、大学でのスピーチで、第2次世界大戦の時にアメリカが行ったように日本を屈服させるべきだと語ったと伝えた。9・11事件の際に、ブッシュは、これを真珠湾攻撃に例えて、「対テロ戦争」を正当化し、イラク占領策は、GHQによる日本統治をモデルにした。アメリカにとって、先の対日戦の勝利とその後の日本の対米追随は、成功モデルとして、強く認識されているらしい。

 対日占領を、アメリカによる日本従属化としてとらえる保守主義者なら、今イスラエルが行っているガザの民族抹殺攻撃にシンパシーを感じるはずだ。それが、自称保守主義者の佐藤優がイスラエル支持なのはどういうわけだろう? 国会や政府が、この問題を取り上げないのはなぜだろう? 被抑圧民族であるパレスチナ人よりも、抑圧民族のシオニスト・イスラエルとそれを支持するアメリカという大国の方を自らに近しいものと感じているからに違いない。

 だが、現実を見よ! イスラエルには、正規軍だけで、陸軍約13万人、海軍約1万人、空軍約3万人、合わせて、17万人以上のの正規軍があり、予備役が40万人以上いる。そして、戦車約3,500両、装甲車約6,700、F-15、F-16などの戦闘機約400機、攻撃ヘリコプター約90機、などの装備で武装している。それに対して、ハマースのロケット弾はほぼ手作りのもので、多少の銃器類や手榴弾などで軽武装しているにすぎない。2次にわたるインティファーダ(対イスラエル民衆蜂起)は、多くは、石が武器で、投石による抵抗であった。それに自爆攻撃がいくらかあったにすぎない。

 ハマースは政権を握ったが、イスラエルは、かれらに対して、パレスチナ自治区で徴収した税金を引き渡していない。そして、ガザを握ったハマースに対して、ガザ市民を飢餓や人道危機に追い込んだ上で、軍による直接的戦闘を開始したのである。体力的精神的にガザ市民を弱らせた上での今回の攻撃なのである。

 ガザへのジェノサイドを許すな!

正戦論の倫理思想家マイケル・ウォルツァーのガザ攻撃正当化について(2009.01.13)http://palestine-heiwa.org/note2/200901130036.htm

   Posted by :早尾 貴紀

 イスラエルのガザ侵攻をめぐって、いろいろと貴重な発言、良心的な発言が翻訳紹介されています。
 しかしもちろん、こういった発言が世論の主流を占めているわけではなく、稀少だからこそ拾われて紹介されているということでもあるわけです。

 ここで反対に、ひじょうに巧妙にイスラエルの軍事攻撃を正当化する議論を紹介します。論者はマイケル・ウォルツァー(Michael Walzer)。アメリカの政治思想・倫理思想の研究者で、日本でも、その主要な著作が次々と(もう10冊も!)翻訳紹介されている人気の思想家です。共同体の倫理と人権の理論で知られます。
 そして彼は、〈9・11〉のときも、アメリカの軍事行動を正当化する代表的イデオローグとして名を馳せました。

 それだけではありません。ウォルツァーは、もはや古典とも称される正戦論、『正しい戦争と不正な戦争』を1977年に刊行し、とうとうそれがつい最近になってこのタイミングで日本語に訳されたのです。同書の原書は、91年に第二版、2000年に第三版と、新版を重ねてきました。力は正義というリアリズムでもなく、絶対平和主義的反戦でもなく、正しい戦争と不正な戦争を区別できるという議論をしています。
 ウォルツァーの著作がどんどん日本語に訳されるなか、本書の訳はなかなか出ませんでしたが、とうとう出たのがいまというのは、残酷な気がします。
 というのも、同書においてウォルツァーは、1967年の第三次中東戦争(イスラエルが西岸地区やガザ地区などを全面的に占領した戦争)を正当化し、また、それ以前に西岸地区がトランス・ヨルダン領だったときにおきたパレスチナ人村の虐殺(リッダ近くでユダヤ人3人が殺害された報復と称して50数人の村人を虐殺)をも正当化したのです。
 このロジックの背後には、「イスラエル=西欧=味方」/「パレスチナ=非西欧=敵」という二項対立が隠されていることをエドワード・サイードは批判しました。(このあたりの議論については、早尾貴紀『ユダヤとイスラエルのあいだ』(青土社、2008年)の第8章で詳しく検証しています。ご参照ください。なお、同書の最終章は、ハマスの06年の選挙勝利を受けて書かれていますので、まとめて読んでいただけるとなお幸いです。)

    *   *   *

 さて今回もやはりと言うべきか、自らが編集する雑誌 『Dissent』のオンライン版 で、イスラエルの軍事行動を正当化する文章を発表しました。 「ガザ戦争と均衡」 (2009年1月8日)。
 ウォルツァーは、「均衡/proportionality」をキーワードに、今度のイスラエルの攻撃が「不均衡/disproportinate」だという批判、すなわちハマスのロケット弾に対してイスラエルの軍事攻撃が不釣り合いに過大であるという批判に対して、反批判を加えているのです。
 均衡・釣り合いのとれた攻撃というのは、「目には目を」ではないので、同じ数の人間を攻撃するという意味ではない、とウォルツァーは主張します。第二次大戦や湾岸戦争の例を挙げ、「何人の市民が犠牲になれば、連合軍や多国籍軍の攻撃が釣り合いが取れているということになるのか?」と問いかけ、数の問題ではないところで正義の戦争(攻撃の正当性)がありうるというわけです。つまり、最悪の犠牲者数が発生する前段階で(それを想定し)それを阻止するための攻撃は正義だ、と。

 この段階からすでに議論が作為的なのですが、ここからさらにウォルツァーの議論は巧妙になっていきます。
 「攻撃の均衡は将来予測的で思弁的なものなので(最悪の被害が現実のものとなる前に、そうなることを予測してのものだから)、攻撃の正当化についてはきわめて慎重になる必要がある」とウォルツァーは語り、これによってその後に展開するイスラエルのガザ侵攻の正当化が慎重に判断されたものであることを臭わせ、そして、こう言います。「ある攻撃を不均衡な暴力だと批判する者は、たんにその暴力が嫌いであるとか、あるいはその暴力を行使している人たちのことが嫌いなのである」、と。
 こうしてウォルツァーはそれと明示せずに、しかし、イスラエルのガザ攻撃を非難する人びとは、たんにイスラエルが嫌いだから「不均衡だ」と言っているに過ぎないのだ、と臭わせ、対比的に自分が慎重に判断した結果イスラエルの正当性を認めていることを強調するわけです。

 ここからウォルツァーは具体的にイスラエルとガザ・ハマスのことに踏み込んでいきます。
 ◆ 6月~12月の半年間の停戦の前は、ハマスが飛ばしていたのは射程の短い手製のロケットだったが、その後に飛ばしたのは射程の長い外国製で 30~40キロは飛ばせた、したがって、さらに半年後にどうなるかを予測すれば、テルアヴィヴまで飛ばせることになるだろう(だから、このタイミングでの攻撃は正当だ、とウォルツァーは言いたい)。
 ◆ イスラエルは05年のガザ撤退後、いかにしてハマスのロケット攻撃を止めることができるかという議論を重ね、さまざまな政策の試行錯誤があった(だから、その努力の果てに空爆に踏み切ったのは正当だ、とウォルツァーは言いたい)。
 ◆ 06年のレバノン戦争のとき、国連事務総長アナンは、イスラエルの反撃が「不均衡だ」として批判すると同時に、ヒズブッラーがガリラヤ地方の人口密集地にロケット弾を撃ち込んだことも批判した。今回のハマスもそれに当たる(だから、ハマスが悪い/イスラエルの攻撃は正当だ、とウォルツァーは言いたい)。
 ◆ 軍隊というものは(つまりイスラエル軍もとウォルツァーは言いたい)、目的達成(イスラエルの場合ハマス排除)のために市民の被害を最小限にするための戦術をとっている。逆にハマスの場合はそういう戦術を選んでいない(だからイスラエル軍のほうに正義がある、とウォルツァーは言いたい)。

 実はウォルツァーはこうストレートには言っていません。カッコ( )のなかも明言してはないのはもちろん、だいたいは問いのかたち、あるいは批判者への問いなのでそれ自体が反批判になっているのですが、ともあれ、自分の思考の慎重さを最大限にアピールすることでイスラエル軍の正当性を訴えるというレトリックを駆使しています。

   *   *   *

 いい加減、日本のウォルツァー好きの面々には、粗雑なダブルスタンダードでしかないものを糊塗するためのレトリックに心酔するのはやめてほしいと思うのです。
 どうしてウォルツァーは、ガザ地区の隅から隅までを爆撃できる軍事力を保持しているイスラエルの正当性について、そしてそれの恐怖させられる150万人のガザ住民の生活については、正面から向き合うことがないのでしょうか。射程が伸びたどうこうというのは、核ミサイルも公然と保有し(まさか隣接するガザ地区には使わないにせよ)、最新鋭の戦闘機・爆撃機・重戦車をもつイスラエルの前では、まったく比較にならない些事です。
 もちろん論理としてはイスラエル市民の恐怖ということは成り立つでしょう。しかし、もしそれを認めるなら、全ガザ住民ののしかかる恐怖のほうがはるかに大きく、しかも現実の攻撃に日々さらされており、したがって、いつどんなタイミングでイスラエル側に攻撃を加えてもいいということになるでしょう。ウォルツァーの論理(破綻)にしたがえば、そうとしかなりません。

 イスラエルはガザ撤退以降、ロケット攻撃を止めさせるために努力を積み重ねてきたというのは、そうでしょうか? まず05年夏のガザ撤退というのは、入植地をなくしただけで、ガザが陸海空すべてにおいて閉鎖された監獄であるという状況は悪化しこそすれ改善はありませんでした。これがガザ市民を追い込まなかったとでも? このフラストレーションが爆発しないとでも?
 加えて、「06年1月ハマス政権発足からの3年間のガザを振り返る」 を負えば明らかなように、ハマスからのロケット発射の前には必ずと言っていいほどイスラエル軍による休戦破棄の攻撃があります。これがロケット弾を誘発しなかったとでも?
 何を以て「ロケット攻撃を止めさせるための努力」というのでしょうか。

 人口密集地への攻撃についても、はるかにイスラエルにこそあてはまる批判であり、まず真っ先にそのことを問うことこそが、「均衡」というものでしょう。人口密集地と言うなら、ガザ地区全体がそうです。逆に、ガザ地区から発射されたロケット弾の99%以上が周囲のネゲヴ砂漠などの人口稀薄地域に落ちています。1%未満が町に着弾することをもって、「人口密集地への攻撃」だとするなら、その批判は100倍になってイスラエルに跳ね返されるべきでしょう。
 ガザ地区からのロケット弾はいいんだと言うつもりも毛頭ありませんが、もしウォルツァーのレトリックにのるのであれば、そういうことになるよ、ということですが。

 そして、イスラエル軍は目的達成のために市民の被害を最小限に食い止める戦術をとっているとのことですが、ここまで大々的に市民を犠牲にし、いくつもの陰惨きわまりない虐殺事件を引き起こし、それでいてここまで言うことのできる倫理思想家ウォルツァー氏の厚顔無恥さには、驚嘆するほかありません。

    *    *    *

 そして私は、日本におけるウォルツァー思想人気については、耐え難い非倫理的なものを感じています。こうした時事的発言をさておいて主著の議論には意味がある、などという使い分けは認めません。彼の倫理思想とこのガザ侵攻の正当化は、通底し一貫しているものです。
 すでに、前掲拙著『ユダヤとイスラエルのあいだ』でウォルツァー批判には手をつけていますが、いずれさらに踏み込んで展開するつもりです。

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イスラエルはガザへのジェノサイドを止めよ!

Save_____gaza_by_funtoon  イスラエルは、戦闘の第3段階フェーズ3に突入し、予備役を投入し始めた。戦闘は、人口密集地帯のガザ中心街に移りつつある。

 AFPが、12日、医療関係者の話として伝えるところによると、パレスチナ人の死者は、少なくとも905人、負傷者は3950人、死者のうち少なくとも227人は子どもだという。イスラエル軍は、11日の攻撃で、国際法で民間人への使用が禁止されている白リン弾を使用したと見られる。イスラエルはこれを否定している。ガザの様子を写した写真を見れば、崩壊した建物の下敷きになるなどして、救出されていない、あるいは生死が確認できない市民がまだまだある可能性が高いので、実際の死者数は、もっと多いものと思われる。

 国連の潘基文事務総長は、今週、エジプト、イスラエル、ヨルダン、シリア、レバノン、トルコを訪れるという。ただし、ガザを訪問しない。国連事務総長は、ガザに行って、ガザの被抑圧者たちの側に立って、即時停戦を訴えるべきで、その方が、即時停戦への強い圧力になるはずだが、そうはしないらしい。国連としての即時停戦への強い決意と意志を現地で示すべきだ。訪問期間中、イスラエルはガザへの攻撃をしにくいだろう。もちろん、イスラエルは、国連総長がガザに入るのを嫌がるだろう。しかし、真剣に即時停戦を望むなら、やはり、国連事務総長は、直接、ガザの人道情況を見るべきだ。

 アメリカでは、下院に続いて、上院でも、拘束力はないが、イスラエルを支持する決議が可決されたという。

 これまで、この事態に沈黙を守ってきたオバマ次期大統領が、20日の大統領就任後、直ちに、中東和平の問題に取り組むことを表明した。イランなどの反米的な中東諸国と話し合うことを表明している。それは、シリア、イランなどとの対話を一切拒否してきたブッシュ政権の中東政策からの転換を意味している。もちろん、このオバマ次期大統領の発言は、イスラエルにとって、歓迎できないものである。

 戦闘の終結が近いとのイスラエル副国防省の声も出始めている。イスラエルのオルメルト政権は、20日のオバマ政権の発足をにらみながら、戦闘の行方について考えているのだろう。イスラエルは、1ヵ月後に迫った総選挙から、アラブ系政党を締め出す。

 12日付AFPに、Sylvie Lanteaumeさんの「親イスラエルとは? ガザ情勢めぐり分裂する米ユダヤ人社会」という署名記事がある。それによると、アメリカで、親イスラエル・ロビー団体「米国・イスラエル公共問題委員会(AIPAC、American Israel Public Affairs Committee)」が、政治家に対して、強い影響力を行使してきたが、在米ユダヤ人の間に、それとは別の動きが台頭してきたという。2008年に、新たなユダヤ人らのロビー団体の「Jストリート(J Street)」が誕生し、「イスラエルが12月27日にガザへの空爆を開始した直後に、即時停戦を求める署名を集めた」。すでに、イスラエルの平和団体「ピース・ナウ」の米国支部があり、イスラエルの攻撃を批判しているが、アメリカのユダヤ社会内部に亀裂が広がっているというのである。

 その大きなきっかけは、2006年のスティーブン・ウォルト(Stephen Walt)とジョン・ミアシャイマー(John Mearsheimer)が書いた『イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策(The Israel Lobby and US Foreign Policy)』の出版であった。この本で、二人は、AIPACを親リクード的と批判し、それにAIPACが「反ユダヤ主義者」と批判するということがあった。ウォルト氏は、『親イスラエル』の定義を見直すべきだと主張しているという。民族アイデンティティの揺らぎは、ユダヤ人にとって、大きな問題になっているのである。

 それに対して、富岡幸一郎という評論家は、イスラエル建国の正当性を、『聖書』に書かれた宗教的起源、神話的起源に求めている。それが、深いのだそうだ。ユダヤ教の直接の起源は、バビロン捕囚から解放されてパレスチナへ帰還した後のイスラエル建国の中での『聖書』編集過程での宗教改革である。もっとも、その後、トーラー、その他の『ユダヤ聖典』が別に出てきて、パリサイ派やエッセネ派などの諸派が登場し、エッセネ派から出たイエスによって開始されたキリスト教は、当初は、ユダヤ教の一派として、ユダヤ人の間に広まり、ユダヤ教の改宗として進むのである。その後、異教徒の間にも広まっていくのだが、その過程では、ギリシャ思想の影響も入っていくのである。さらに、ローマ帝国への反乱が鎮圧されて、世界に広がっていったユダヤ人の間では、神秘主義的な一派や世俗的な一派などに分かれていき、キリスト教に改宗する者も増えていった。もちろん、差別されたが、古代や中世の差別を現代の差別とは同じ内容ではないことに注意する必要がある。一方で、特権が付与されているということがある。いずれにしても、イスラエル建国の正当性を『聖書』の宗教性によってはかるというなら、もともと、イスラエルが立っている土地は、『聖書』のペリシテ人の土地を意味するパレスチナである。『聖書』に建国の正当性を求める限り、どっちにも有利な証拠を見つけることが可能である。彼は完全に現実から目をそらしているのである。

 アメリカの反戦団体ANSWERのHPに、10日の世界のイスラエルへの抗議行動の数字が載っている。ソースによって、数に違いがあるが、これはある程度は仕方のないことである。ANSWERによると、10日のガザに連帯する世界緊急行動は、アメリカ以外では、 ロンドン、エディンバラ、カイロ、アテネ、クアラルンプール、ベイルート ソウル、メキシコシティ、ジャカルタ、モントリオール、パリ、バルセロナ、マルセイユ、リヨン、オスロ、ベルリン、ベルン、カラチ、ナブルス、ニューデリー、アンマン、サラエボ、ラマラ、ストックホルム、東京で行われた。11日には、スペイン25万人、アルジェリア10万人以上が参加する行動があった。

 アメリカでは、ANSWER Coalition, Muslim American Society Freedom, Free Palestine Alliance, National Council of Arab Americans, and Al-Awda - International Palestine Right to Return Coalitionの呼びかけたデモに、 ワシントン2万人以上、サンフランシスコ1万人。

 以下は、息子がイラク戦争で戦死したことをきっかけに、反戦・平和運動の先頭に立って政府の責任を追及し、アメリカの反戦運動の象徴的な存在となったシンディ・シーハンさんのガザに連帯するメッセージである。この記事は、「ちきゅう座」HP(11日)にあったものだが、ここには、ガザについて、気になる13日の記事がある。イスラエル兵が、医療スタッフを狙い撃ちしているというものである。これは、イスラエルが、ジェノサイドを行っていることを示している。それに対して、一般に通常の戦争のイメージで、この事態が語られている。明らかに、情報操作がなされ、イメージのイスラエルよりの誘導が行われている。それか、メディアなどが、通常の戦争イメージのフィルターをかけたまま、この事態を見ているかである。

 これは、純粋ユダヤ人国家を夢見るシオニストによる民族浄化攻撃、レイシズムによるジェノサイドの一環である。アメリカ議会は、すっかり、通常の、民主国家対テロリストの戦いという低強度紛争(LIC)、あるいは、イスラレルが、ブッシュ政権が進めた対テロ戦争の同盟者として、ハマースなどのイスラム過激派テロリストを一掃する攻撃を行っているものと信じ切っているようだ。在米ユダヤ人の間に、これに反対する動きが出てきたことは、希望を感じさせるものだ。日本の右派の中に、シオニスト・イスラエルが純粋ユダヤ国家だとして、単一民族であろうとしている点で、日本と似ているというようなことを言うものがいる。しかし、それは、シオニスト・イスラエルのように、アグレッシブなレイシズム国家として、強烈な排外主義、侵略主義に似るという意味でもある。それは、われわれの正義の感覚に反するものだ。

 イスラエルはガザへのジェノサイドを止めよ!

<09.01.11>わたし達は皆ガザとともにある<シンディ・シーハン/仮訳: どすのメッキー>

【We are all Gazans】
(By Cindy Sheehan, 7/Jan./2009)
http://www.afterdowningstreet.org/node/38750

 これを書きながら、私の目は真っ赤にはれています。

 血だらけの赤ちゃんや体に障がいを負った子ども、そして母親や父親 が嘆き悲しんでいる写真を見るのは耐えられないことです。

 ヤハウエの「神に選ばれし」国防軍は、2か所の国連避難所を爆撃しました。イスラエルは、そこが避難所として使われていることを知っていながら、(GPS座標を提供した国連は、それほど彼らを信用していたのかしら?)学校を破壊しました。ガザの数十人の無辜の人々が殺されました。イスラエルは、ハマスが学校をロケット発射場に使っていたという便利な言い訳をしましたが、 それは国連が否定しています。

 「大統領はいつもひとりだけだ」と言ったナントカさん(【訳註】オバマ次期大統領のこと!)は「わたしは戦争自体否定しない。愚かな戦争に反対するだけだ」と言ったでしょう。あなたは、今ガザで行われているテロ行為にコメントするのを頑なに拒否したけれど、わたし達は、あなたが2008年7月にエルサレムを訪れた時、どちらの側に重きを置いてイスラエル大統領シモン・ペレスに話したかを知っている。南部イスラエルのスデロト、そこもイスラエルの大部分と同じようにもともとパレスチナ領土ですけどね、そこであなたはペレスに「あなたのおかげで、イスラエルが建国して60年で奇跡が花開きました」と語って、ハマスの貧弱なロケット弾からイスラエルが自衛する権利にお墨付きを与えたわね。ナントカさんに伝えましょう「わたし達は、あなたがイスラエルを大好きで、ずっと以前から、アメリカ・イスラエル公共問題委員会(AIPEC【訳註】米国の最も強力なロビー団体のひとつ。アメリカ-イスラエルの強固な関係を維持することを目的とする)と軍事で徒党を組んでいるアメリカ・イスラエ ル帝国の言いなりだって知ってるの。でも、パレスチナの赤ちゃんはガザからロ ケット弾を放ったりしないわ」

 私はここで、オバマに言いたい。戦争は愚かではありません。戦争は「邪悪」なのです!ここアメリカの貧しい黒人に対する戦争から、アメリカとイスラエルがアラブの人々を侵略するために行った虐殺まで、あらゆる戦争が邪悪です。戦争というものは、例外なく、完全に、絶対的に、議論の余地なくむごたらしく、邪悪なのです。アメリカ議会も、イスラエル議会も、そしてそれぞれの政権も、死と破壊を求めて、乱暴で極端な人種差別主義者が羽を休める止まり木かもしれません。洞察にとんだ「チェンジ」にも、積極的な「チェンジ」にもわたし達は全く「希望」が持てません。

 ジョージ・ブッシュはいつも死と破壊を推し進めて、共和党と民主党が戦争マシーンに忠誠を誓えば満足する役立たずの愚か者です。彼は最終的にいなくなり、それは大歓迎なのですが、経済に関わるブレインが納得できるというだ けで、次の政権を歓迎していいのでしょうか。次の大統領は、ガザの無力で無抵抗な人を弁護する段になると、驚くべきすばやさと光のスピードで責任逃れに 走ってしまうのです。

 殺される赤ちゃんや子ども、そしてその他の純潔な人達が、貪欲で残忍なアメリカ・イスラエル政府の対価を払わされていると思うと、気が狂いそうです。わたしは、虐殺を前に、そして、私の仲間と多くの「平和」運動が、シオニストの次の戦争モンスターに「チェンジ」を期待しているの見ると、深い無力 感でいっぱいになります。そう、叫びたい「ナンセンス!」と。

 イスラエルはガザの住民を虐殺し続けています。医師にどんな薬も必 要な物資も届かない状態では、数百人いえもっと多くの人達が死に、数千人以上の人が傷つけられるでしょう。そして、オバマがこれ以上沈黙しているなら、数万人が恐怖に取り残され、上に苦しみ続けるのです。沈黙は共犯と同じです。わたし達が似非リーダーに追従するなら、わたし達も共犯者です。

 わたし達に何ができるのでしょう。税金を支払う日が近づいている。 あなたが支払った税金は、あなたが若い人でも、年老いた人でも、支払い始めてからずっと死と破壊に使われています。あなたが汗水流して稼いだお金がガザやイラクやアフガンの赤ちゃんを殺すのに使われているのを知りながら、夜すやすやと眠れる?わたしはもうめったに熟睡できません。わたしもアメリカ・イスラ エル戦争マシーンに税金で資金を提供しているからばかりではないのですが。

 わたしは、サンフランシスコの議員に、イスラエルの会社の株と投資を剥奪するよう呼びかける積もりです。すべてのパレスチナ人への暴力的なアパルトヘイトを止めなければなりません。そして、南アフリカで実現したように、多くの保守的なイスラエル人とともに、公正で人道主義に根ざした解決策が経済的に推し進められなければなりません。あなたも、あなたの住む町で同じような 運動を始めるか、すでに始まっていればそこに加わってください。

 わたし達が選んだ公務員に人道主義に基づいた行動をとらせるために は、組織化され、抜け目ない抗議運動をしなければなりません。アメリカ・イスラエル公共問題委員会は、政府立法を親イスラエルにさせるため無制限とも思える資金と影響力を持っています。わたし達の連邦公務員の多くがAIPACに買 収されているのですから。

 わたし達が正当な怒りを表し、ファシスト政府に道徳的な水を運び、 声をそろえて平和と正義を叫ぶまで、これ以上赤ちゃんの犠牲を増やすべきでは ありません。

 ガザ地区の住民は、アメリカ製の飛行機からアメリカ製の爆弾を落と されて組織的に殺されています。アメリカ製のヘリコプターからアメリカ製の機 関銃で機銃掃射されているのです。止められるのは、まさにわたし達なのです。

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 "One President at a Time" というオバマ氏の表現は、すでにイデオム化していますが、日本では最近になって(ハワイから帰ってきた)彼が就任後パレスチナ問題を重視すると発言したこと「だけ」を捉えて、愚かな期待をしています。言いたくもないわたしの地元の空騒ぎは論外としても、日本のオバマ熱 は異常でしょう。
 上訳中の「『大統領はいつもひとりだけだ』と言ったナントカさん」の原文は"Mr."One President at a Time""です。周囲がどれだけ浮ついても、シンディの視点はぶれません。オバマは、日本で言えば小泉に似たプレゼンの上手い政治家だと見ていますが、シンディの言葉の真実を前にすると、その空虚さが 際立ってきます。

 絶望と無力感に襲われそうな状況の中で、どれだけ、この人の声を 待っていたでしょうか。
 わたしは、彼女をカリスマ化して思考停止する風潮に反対してきましたが、ガザに関する彼女の文章を読むと、運動家としてまさに類稀な資質、それは他人の痛みを我がことのように感じ、断固として何者をも恐れず、そして緻密な戦略をたてて行動するすべてにおいて、傑出したものを感じずにはいられませ ん。
今回紹介するメッセージは、シンディ・シーハンが今年1月7日に書 いたものです。微力ながら、彼女の熱い思いが伝わるよう精一杯訳しました。こ のメッセージで、彼女とともに泣き、怒り、そして胸を張りましょう。
「わたし達は皆、ガザとともにある」
(どすのメッキー 11/Jan./2009))

(著者/訳者の意思により、この記事は「転載歓迎」です。―編集部)

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔eye500:090111〕

〔eye503:090113〕

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パレスチナへの連帯を!

 

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 イスラエルは、いっこうに攻撃を止める気配がない。昨日は、エジプトの領空を侵犯して、エジプト国境付近を空爆した。

 犠牲者の数は増え続けており、さらに食糧・医療などの不足によって、ガザの人道危機が深刻化している。

 報道では、イスラエルのガザ攻撃に対して、ヨルダン川西岸地区のパレスチナ人たちの間で、ハマス支持者が急増している。

 S761944053_1171864_3739_3                  新聞が、10日の世界でのイスラエルへの抗議行動を伝えている。新聞などの情報によって再度見てみると、ロンドン約10万人、スペインのバルセロナ10 万人、フランス全土で、12万人、ドイツ各地で4万人、アメリカのボストン約400人、シカゴ6000人以上、クリーブランド1000人以上、ワシントン 1500人以上、フォートコリンズ約50人、アッシュランド20人以上、サンディエゴ300人以上、 サンフランシスコ数千人、カナダのモントリオール数千人、ケベック800人、など。左の写真は、10日のロンドンの10万人デモを撮影したものである。

 日本では、東京の「9条改憲阻止の会」のイスラエル大使館への抗議行動約120人、芝公園などでの行動約1500人、京都三条大橋のピースキャンドル約120人、「パレスチナの平和を考える会」などでつくる実行委員会主催の大阪行動、500人以上、広島原爆ドーム前の抗議行動約60人、1月11日の札幌の「人殺しはやめてください いのちの行進 in SAPPORO」に180名、東京・四谷の「スピークアウト&デモ:イスラエルは占領とガザ侵攻をやめろ!」実行委員会主催、約250人。その他、長崎、福岡の座り込み抗議行動、など。

 アメリカのニューヨークの抗議デモ、デンマークのコペンハーゲンでのデモでは、逮捕者が出ている。

 停戦に向けた和平交渉は進んでおらず、イスラエル軍はフェーズ3と称する軍事作戦の新段階入りを宣言し、人口が密集するガザ中心街に部隊を進めている。非戦闘員の犠牲者が急増する危険性が高い。日本からの有馬中東特使は、即時停戦を言った。しかし、その声は空しく響く。

 シオニスト・イスラエルのレイシズム、侵略主義、野蛮主義(バーバリズム)を止めなければならない。日本でも、これから、各地で様々な取り組みが予定されており、サイバー・アクションも広まっている。世界でも、同じ動きが今後も行われる。

パレスチナへの連帯を!

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